パート看護師の時給ってどのくらい?扶養内で働く方がお得なの?



近年、看護師の働き方も多様化を見せ始め、夜勤残業ありの正社員だけでなく、日勤のみのパートやアルバイトといった勤務も可能になってきています。

これにより、仕事を続ける意思はあるものの家庭の事情でフルタイム勤務ができず看護師を諦めるといった方が減り、潜在看護師も仕事に復帰しやすい環境が整いつつあります。


ここで気になるのが、パート看護師の収入がどの程度なのか、ということです。せっかく家庭や自分のライフスタイルを優先した働き方が選べても、収入が労働に見合わなければ意味がありませんよね。

そこで今回は、パート看護師の時給相場や税金対策などについて考えてみたいと思います。


パート看護師の時給相場について



パート看護師の時給相場について、看護師専門の求人サイトや公表されているデータを元に調べてみると、意外に給与幅が大きいことが分かります。今回調べた限りでは、時給800円~3000円の求人があり、一番多い金額としては時給1500円程度となっていました。

「ナースなワタシのお給料(看護roo!)」の調べによると、パートの看護師さんの平均時給は1587円となっており、他業種と比較して高額の時給が提示されていることが分かります。


パート看護師の時給に大きな差がある理由には、以下のようなものがあります。

    1.地域差が明確にでる(都市部、地方部)
    2.就業スタイルの違い(日勤、夜勤専従など)
    3.雇用主の方針の違い
    4.准看護師、正看護師の違い

実は、パート看護師の時給は地域によって大きな差があり、人口密度やその地域の物価、その地域の病院の状況などが強く影響します。一般的に、都心部の方が地方よりも時給が高い傾向にありますが、過疎地などに勤務する場合はその限りではありません。

また、パート看護師の時給は勤務する診療科によっても異なります。

  • 一般系(内科・外科・小児科など) 1300円~1800円
  • 美容系(美容外科・美容整形外科など) 1500~3000円
  • メンタル系(心療内科、精神科など) 1500円~2500円
  • その他(透析科など) 1300円~1800円

診療科の中でも特に時給が高いのは「美容系」ですが、これには理由があります。実は美容外科や美容整形外科の場合、看護師が患者さんに対してドクターズコスメや診療コースの営業をするケースがあり、この業務があるために、他の診療科よりも時給が高めに設定されているのです。

パートの場合は、正社員のように営業ノルマなどが課されることはまずなく、営業業務もそれほどガッツリしたものではないケースがほとんどです。

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時給の良いパート看護師求人について



せっかくパート看護師として働くのであれば、できるだけ時給が高い所を選びたいと考えるのが当然です。

例えば、時給に100円の差があれば一日800円、簡単なランチ一食分程度の差が生まれます。一ヶ月で考えると1~2万円も違ってくるのですから、少しでも高い時給の勤務先を選ばなければ!と考えるのは間違っていません。


時給の高い勤務先として、先に美容系(美容外科・美容整形外科)をご紹介しましたが、他にも比較的高い時給を提示する求人先は存在します。例えば、メンタル系(心療内科、精神科など)は病院、クリニック勤務であっても、2500円前後の時給を提示した案件を無理なく見つけることができます。

クリニックや病院の時給相場が1200円~2300円だと言うことを考慮すると、メンタル系の求人は割が良い、と言えるでしょう。


また、病院や医療機関以外の勤務先で考えると、企業内に設置された健康管理室や社内医務室、工場保健室などの求人も、時給が高めに設定される傾向にあります。

そして忘れてはならないのが「夜勤専従」のパートです。夜勤専従看護師の求人はその名の通り夜勤を専門に行う働き方で、パートの場合は一回の夜勤で日給約2~4万円程度となり、時給に換算で1200円~3000円程度の求人が目立ちます。

夜勤専従の求人案件は、そのほとんどがパート・アルバイトとなっており、求人数も急増しているので、自分に合った勤務先を探すのはそれほど難しくないかもしれません。


看護師パート、扶養内で働くか扶養外で働くか



パートで働く際に気になるのが、扶養と扶養外、どちらが得かということでしょう。

よく、扶養と扶養外を考える上での指針とされるのが「130万円」「160万円」といった金額の壁です。では、扶養と扶養外を考える場合、なぜこの2つの金額に気を配らなければならないのでしょうか?

130万円の壁は健康保険や年金に関係する

パート年収が130万円を超過すると、夫の扶養から外れ、自分自身の名義で健康保険や年金に加入し、毎月保険料を払うことになります。この場合、妻が扶養から外れ、妻や夫の税金負担が増加、さらに社会保険証が加わるため、家計全体でみると「損」が生まれる状態となってしまいます。

そのため、パート勤務を続ける奥様の場合は年収を130万円に抑えているという方が少なくありません。

160万円の壁は手取りが増える基準点

パート年収が130万円を超えると損が出るとご説明しましたが、実はパート年収が160万を超えると社会保険料や年金を支払っても、手取りが徐々に増えて行きます。

例えば、配偶者(夫)の年収が600万円、妻のパート年収が160万であった場合、パート部分の税負担や社会保険料は約35万円となります。結果、手取り部分は125万円となり、103万円までに年収を抑えて扶養内で働くのと比較しても手取りが多くなる、ということになります。

そのため、パート年収が160万円を超えると考えられる時は、扶養外で働いた方が得!といえるでしょう。

扶養内ので働いた方が得な場合



扶養内で働いた方が得なケースは「パート年収が103万円以内」「家族手当や扶養手当などの手当がある」といった場合です。

パート年収は103万円までであれば配偶者控除が受けられるため、配偶者の収入が増えたとしても、自身で稼いだパート給与に所得税などがかかることはありません。さらに、配偶者の勤務先で家族手当や扶養手当が支給されている場合は、基本的に扶養内の年収が支給基準となっている点も見逃せません。


加えて、年収が100円程度までであった場合は住民税を支払う必要もないため、パートで得た収入が目減りすることなく、そのまま世帯収入アップに繋がるというメリットも得られます。

年収100万円程度のパート勤務の場合、通勤日数は一ヶ月で60日前後、拘束時間は週15時間程度となるはずです。これを満たす働き方としては、午前、もしくは午後のみの日勤務を週3~4日、といった感じになります。

午前、もしくは午後の半日勤務という働き方は、小さなお子さんや介助・介護が必要なご家族がいる方にとって、とても都合が良いといえるでしょう。


パート看護師の求人は近年増えてきてはいますが、自分の希望や条件に合った求人を探すのは、やはり一苦労です。そういった時に役立つのが、看護師の転職支援サイトです。

看護師の転職支援サイトや求人サイトには、短期・単発といった非常勤の求人情報が集まっているため、効率良く案件を確認することができます。また、会員登録をすることで、一般には公開されていない好条件の未公開求人を紹介したもらえたり、キャリアコンサルタントやアドバイザーに転職にまつわる相談にのってもらえたりもします。

どの転職支援サイト・求人サイトも、会員登録やコンサルタント利用は無料で利用できるので、まずは気楽に試してみることをおすすめします。


この記事のまとめ

  • パート看護師の時給には大きな差がある
  • 時給の差を作る原因には、地域差、就業スタイルの違い、准看護師、正看護師の違いなどがある
  • パート看護師として働く場合は、年収によって扶養内・扶養外どちらを選べば得か変わってくる


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