看護師の資格を活かした転職をしたい方へ!



看護師の転職先というと、真っ先に思いつくのが病院です。ですが、看護師の活躍の場所は病院に留まりません。企業や工場、学校・保育園・幼稚園・レジャー施設・美容外科など、看護師の技術や資格を活かせる職場は数多くあります。

看護師の病院以外の転職先について


ですが、上記はあくまで看護師として働く職場です。ここでは、看護師の資格を活かしながらも看護師以外として働ける職業をご紹介します。その職業とは、助産師・保健師・治験コーディネーターです。一つずつ見ていきましょう。

助産師について

一つ目は助産師です。助産師は看護師の資格を持っていないとなることができない資格でして、言ってみれば看護師より一段上の資格です。

助産師の資格を得るには国家試験に合格する必要がありますが、その前に指定校に1年程度通学する必要があります(看護大学によっては、看護師と同時に助産師の資格試験を受ける権利を得られるところもあります)。


助産師の魅力の一つは、そのお給料です。年収は勤務地によっても変わりますが、500万から550万の方が多いです。看護師の平均年収は470万円ほどですから、30万から80万ほど高いことになります。加えて、助産師は圧倒的に人手不足です。

看護師は今後、人手が余ることも予想されていますが、助産師は当面その心配もなさそうです。また、人の命の誕生に関われるという、意義の大きい仕事でもあります。


反対に助産師にも、それなりのデメリットもあります。一つは上で書いた通り、助産師になるには学校に通い、試験に合格する必要があります。仕事をしていない方ならともかく、忙しい看護師が仕事の合間に通学・勉強するのは大変です。

加えて仕事自体の厳しさもあります。妊婦さんのお産がいつになるか分からないため、24時間オンコールということも珍しくありません。さらに(上で書いた通り)人手が少ないため、急な休みで変わってくれる(同僚の)助産師を見つけにくいため、休みを取りづらいという事情もあります。


助産師についてのさらに詳しく知りたい方は、下記の関連記事を参考にして下さい。

助産師の記事一覧


保健師について

看護師資格を活かせる2つ目の仕事は、保健師です。保健師も助産師と同じく、看護師の資格を持っていないと「保健師の資格」を取得できません。保健師の資格を得るには、看護師資格を持っている方が保健師養成所に1年通ったうえ、国家試験に合格する必要があります。

保健師の仕事は職場によって異なりますが、地域の健康診断に立ちあったり(職場:市町村)、生徒や教員の健康相談を受けたり(職場:学校)、社員の健康診断や健康相談(会社、産業保健師)などです。


保健師の給料は職場や地域によって、かなりバラツキがあります。年収300万円代の方もいれば、500万円代の方もいます。保健師の勤務先の約8割は都道府県や市区町村で、行政保健師と呼ばれています。残り2割は学校や企業勤務です。


保健師としての魅力の一つは、恵まれた勤務条件にあります。看護師や助産師に較べて夜勤が少なく(ない職場がほとんど)、仕事自体もそれほどハードではありません。その割にお給料は看護師に較べても、そこまで悪くありません。


保健師のデメリットは、求人自体が極めて少ないことです。先ほど保健師の勤務先の8割が市町村と書きましたが、公共機関勤務で労働条件が良く、退職者があまり出ません。そのため保健師の募集自体が少なく、仮に(試験に受かって)保健師になれても肝心の働き場所がない、ということになります。

保健師についてもっと詳しく知りたい方は、下記を参照してください。

保健師の関連記事の一覧


治験コーディネーター(CRC)について



治験コーディネーターとは、(発売前の)新しいクスリの有効性を確かめるために、お手伝いをする職業です。発売前の新薬の有効性・安全性を確認することを「治験」といいますが、この治験には多くの関係者が参加します。製薬会社や治験受託会社(CRO)、病院や患者などです。

治験の重要な手続きの一つに、治験の目的を理解して参加してくれた(少数の)患者さんに、病院内で新薬を投与するというものがあります。この時、患者さんのケアにあたるのが治験コーディネーターの重要な仕事です。このほかに、治験の関係者で連携が取れるように調整を行う仕事もこなします。



誤解のないように書くと、治験コーディネーターは助産師や保健師と違って、資格職ではありません。治験コーディネーターになるための国家試験がある訳でもありません。

ですが、治験コーディネーターになる方のほとんどが何らかの医療系資格保持者です。特に、治験コーディネーターの55%は、看護師資格を保有していると言われています。


治験コーディネーターのお給料は経験やスキルによって変わってきます。初任給は350~400万ほどですが、一定のキャリアを積めば年収600万も珍しくありません。それだけに、看護師などの仕事に較べて昇給のペースは高いと言えます。

とはいえ、治験コーディネーターの仕事にも、それなりの苦労があります。詳しくは、下記をご覧ください。

助産師の記事一覧


看護師資格を活かして転職したいと思ったら

以上、駆け足で看護師の活かした転職先を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?ちなみに上記の仕事に転職したいと思った場合、上手く活用したいのが看護師の転職支援サイトです。

助産師・保健師・治験コーディネーターといっても、看護師資格を活かした転職ですので、看護師転職サイトを活用できます。


ただ、上でも書いた通り、たとえば保健師は(たとえ登録しても)求人が少ないので仕事を見つけるのが難しいかもしれません。その点はご注意ください。

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