(写真はイメージです)
(三重県、33歳、女)
転職前はどんな仕事をしていたか
保健師として市役所で嘱託職員として働いていました。メインの仕事の内容は、メタボリックシンドロームの国保対象者の面談や、高齢者の運動教室などを担当していました。
その他にも、がん検診の手伝いや1歳半・3歳半健診のお手伝いもありました。地域に出ての健康講座や保健センター主催の健康祭の準備や当日のスタッフ(血圧測定など)も行いました。
なぜ転職しようと思ったか
人間関係があまり良くなかったことと、嘱託職員だったためお給料に満足できず(16万ぐらい)転職を考えるようになりました。
また、どうしても市役所だと市民の方が対象になるので、当然個人の融通を利かすことができなかったり、運動教室なども同じ先生にばかり依頼したので、新しい先生や違う運動道具を取り入れる先生に代えてみては…と提案した時も『今まで通りでいいでしょ』みたいな雰囲気があり、その点にも馴染めなかったことが理由です。
病院の看護師としては、個人に対して対応し反応をみる…ということですが、保健師になりますと対象母体が大きく、データや数字、アンケート結果などから評価をしなければなりません。
2年間保健師の仕事に携わらせてもらい、私の性格には合ってないな…と正直感じました。
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どんな転職活動をしたか
転職先の案としては、やはりお給料の高い看護師として働くことは考えていましたが、保健師の前に勤めていた総合病院では、夜勤が身体に合わないため(昼間寝ることができないのです…)体調を崩したので、日勤のみの就職先を探していました。
老人保健施設や日勤のみの総合病院色々見つけては、まず見学に行っていました。働いている職場を見学すると、雰囲気でも働いている人たちの関係性が見えるからです。
休日になると、ハローワークで色々な病院を検索し、電話をかけ、見学をする…転職を考えた1月からはそんな毎日を過ごしていました。(嘱託職員は4月更新のため)そこで、たまたま家から徒歩で通えるくらい近い個人院で看護師の募集があることをインターネットで知り、そちらへの転職を希望しました。クリニックでの正規社員募集は珍しかったのでラッキーでした。
そのクリニックは、心療内科・内科でした。まずはどんなクリニックなのかを調べるべくクリニックが掲載しているホームページで勉強しました。企業向けのメンタルセミナーなどを行っていることを知り、うつ病患者に対する会社復帰へのケアについて勉強をしてから入社試験に挑みました。
また、クリニックは人数が少なく人間関係が難しいと友人からも聞いていたため、ここでも、焦って応募せずに、事前に院内見学を申込み、クリニックの中を案内して頂きました。
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転職を考えるなら、絶対に事前の病院見学はした方が良いと思います!事務長や看護師長は当然入ってほしいので、なかなか正直に内部事情をはなすことはないからです。
私は、人間関係が難しいところは絶対に嫌だと思ったので、そこは面倒臭がらずに慎重に慎重に検討していました。
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転職後の職場の様子、感想
無事、入社試験(簡単な常識問題+医療問題についての作文?文章問題みたいなものでした。)に合格し社員として雇っていただくことになりました。総合病院で働いていたため、心療内科のクリニックの仕事量は、正直とても楽で毎日、仕事後のプライベートも充実できました。
お給料は手取りで20万円ぐらいでしたが、予約制なので残業などはほとんどなく、また年間の休日数も多かったです。
仕事仲間も仲が良く、有給消化なども人数が少ないなりにそれぞれ回して消化できていました。難点があるとするなら、クリニックの医院長は少し気難しく看護師以外のスタッフ(事務など)はよく変わっていましたね…。
あと、賞与なども医院長の気分で変わるところがあり、そこも不満はありました。しかし、人間関係と健康を第一に転職を考えていたので、私は満足して働くことができました。普通のクリニックでは経験できないようなこよもさせて頂く機会もあり、仕事内容は楽しかったです。
例えば、カウンセリングの勉強をしカウンセラーとしてもクライアントを付けて頂いたり、分子整合栄養医学の勉強をし、サプリメント外来の担当になったり…クリニックは個人営業的なところがあるので、『商売だから』と割り切れる方は、通常の医療では経験できないことも経験させてもらえますよ。
看護行為とは違うので不満をいう同僚も居ましたが、私ははなかなか経験できないことをさせて頂いたと今でも感謝しています。
また、私が転職した先のクリニックの先生は週に2回以上休んでいたので、医院長が居ないクリニックではサプリメント外来やカウンセリングなど自費診療のみでクリニックを開けていたので、その日はスタッフみんなで和気あいあいと仕事をしていました。
今考えても、そんなことをしているクリニックはこのクリニックだけではないでしょうか…?
まとめ
転職活動は、運とタイミングもあります。実は、このクリニックに勤めている時にも、保健師で働いていた職場の方から、保健センターで働かないかというお話も頂いていたのですが、転職して1年も経たないことやカウンセリングの勉強をしていたこともあり、お断りしました。人生は一度しかありません。
学びたいと思ったとき、そのチャンスがあるなら、臆せず飛び込んでみるのも良いかもしれません。また、むやみに『この職場合わない』『この人と仕事するの嫌だから転職する』とか、容易に仕事を変えてしまうはお勧めできません。
そうじゃないと青い鳥症候群のように、いつまで経っても一つの職場に落ち着くことはできないからです。私事ですが、私の中で辞めても良い時というのがあって、それは、辞職を相談した際に「引き留められる人」であるかどうかです。
やれるだけのことやったかな…我慢が足りなかったかな…ともやもやした状態では、今後転職・退職する際に、自分の評価まで下げかねません。私が人生で一番大事にしたいのは、笑って過ごせる自分であるかどうかですから。人によって優先度も違うので、その点も整理しておくと転職先を考える時に役立つと思います。
(私の場合、1.人間関係、2.休日数・有給消化率、3.お給料です)もちろん、転職せずに留まったとしても、きっと何か新たに学ぶものがあると思います。医療は日々変わっていきますからね。これから転職される方へのアドバイスとしては、2点。
①自分がその仕事場で学ぼうと思ったものや最低限のスキルは得れたか自分で確認してから転職すること。
②自分の仕事に対しての優先度の確認をすること。
運とタイミングはなかなか自分の都合で掴むことはできませんが、この準備があれば、いざというチャンスをものにできると思います。
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