看護師の転職体験談(26):循環器内科から大学病院外来へ転職


(写真はイメージです)

(41歳・北海道・女性)

転職前はどんな仕事をしていたか

私は関東の市中病院で看護師をしていました。セクションは外来の中でも、とても忙しい循環器内科に所属していました。夜勤は救急外来で看護業務にあたり、月に3~4回の勤務にあたっていました。かなりハードな勤務体制でしたが、私自身はとても満足していたことを記憶しています。

その理由として、私は准看護師から正看護師になったため、臨床で可能な限り、キャリアを積みたかったからです。現在は、准看護師よりも正看護師の方が圧倒的に増えており、看護の質を求められる時代となりました。

それゆえに患者さんへよりよい看護を提供するため、少しでも多くの経験が積む必要があったのです。


循環器外来では、基本的に医師の診察の介助を行い、診察後の指示として、採血や点滴などの治療処置、あるいは患者さんへの教育指導に携わっていました。

患者さんの来院数も多く、それぞれの医師に応じて対応も異なるため、当初は慣れることが大変でしたが、徐々に私自身で考えて行動することにより、それは高いモチベーションへの変化していきました。


救急外来では、2交代制のため、16:30~9:30までの過酷な勤務でした。しかしながら、救急的な処置が必要とされる診療科では、一瞬にしてアセスメントできるようになることや心臓マッサージ等の特殊な技術を要することに、とても専門性を強く感じていました。

年収としては、約400万円くらいでした。看護師の常勤としては、やや低いところではありますが、今思えば、仕方がないと思います。なぜなら、関東と言っても、地方の病院でしたので、都心に比べれば少ないのは仕方ないですね。

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なぜ転職しようと思ったか

転職の理由は、主人の転勤に伴ったものです。そのため、私自身が転職せざるを得ない状況となりました。始めのうちは、転職することに抵抗をもっていましたが、新たな新天地で看護師ができることにも希望があったため、そこで転職を決意しました。

それから、正直なところ、賃金に関しても時間の制約がある中で、低額となるとワークライフバランスを保つことができなくなってしまうため、転職を機に人生の生き方をもう一度考えてみようと思いました。


しかしながら、その中でもキャリアを重視していた私は、市中病院よりも大学病院でさらなる専門性を磨きたいと考えていました。勤務形態帯としては、パートや常勤、夜勤専従など様々ですが、それは私自身の心身の健康とキャリアを相談して決めようと考えていました。

どんな転職活動をしたか

転職活動は、色々と手当り次第の情報を収集してみました。まずは、インターネットを利活用しながら、転職サイトや居住する地域の特性を調べたりしていました。

そこから、私自身が働くことができる大学病院を視野に入れて、各々の病院のホームページを閲覧し、勤務体制や給与を調べてみました。幸いにも新天地の北海道には、知人がおり、その地域や大学病院の口コミなど、直接的な情報を得ることができました。その結果、私自身が働きやすい職場を見つけることができたと思います。


キャリア志向であった私は、転職を機にパートの道を選ぶことにしました。その理由の一つとして、家庭での自分の時間が、振り返ってみるとあまりにも少なかったことです。妻としての役割や機能は、今まで仕事に吸い取られてしまったかのように思い、改めて家事と対面してみることを選択しました。

それから、パートだからキャリアを積めないということではなく、臨床から必要な看護を勉強することと同時に、再び看護の学問をたたいてみたいと前向きに考えました。


パートであれば、時間を効率的に活用することができますし、その時間で通信大学の教科を勉強することもできます。私は常勤で働くと、猛進してしまう傾向があるため、パートと大学の両立がちょうどいいと思っています。
 

転職後の職場の様子・感想

転職後は、大学病院の外来のパートとして働くこととなりました。当初、職場の環境としては、不慣れなこともあり、なかなか手につくことが難しく思いました。


しかしながら、職場の方々、主に医師や看護師、クラークの方が丁寧で接しやすく、とても人間関係が良好であったっため、徐々に仕事が楽しくなってきました。もちろん、診察介助の時には市中病院で働いていた時のように、医師の特徴に合わせて、先々のことを考えながら行動しなくてはならないことは変わりありません。

ただ、それが看護師の職務なのかもしれませんね。


なぜなら、外来は入院する患者さんのように継続的に看護できるわけではありませんから、ポイントを絞ってコンタクトを取らなくてはなりません。それから、外来は患者が混雑する場所である中、いかにその患者さんに質の高い医療を提供し、ご自宅に戻って安心して過ごせるかが主軸となると思います。

その点では、可能な限り、医師の特徴や看護の視点のアセスメントが必要となってくるわけですね。このように考えると、転職後の職場は、前職場と同様に私の目指している看護ができていると満足しています。


給与について、時給は約1200円と少ないですが、時間は効率よく使うことができています。転職と同時に通信の大学に編入した私は、臨床で出会うことができた患者さんや経験してきた看護と結び付けながら、専門科目を再び学習することができています。

と言っても、スケジュールを立てるのが困難な方は、このようなスタイルはお勧めできないと思いました。私も実は始めのうち、どのようにタイムマネージメントをしていくかということが常に課題として付きまとっていました。


頭で考えていてもそううまくはいかないし、手帳を購入してスケジューリングしてみようかとも考えました。結局、一番良かったのでは、いつでも見れるようなカレンダーへの記載が効果抜群でした。

今後転職する人へのアドバイス

これから転職される方へのメッセージとして、一番お伝えしたいことは、転職はターニングポイントの一つだということですね。結婚や出産などの人生の中での大きなイベントの一つだと考えていいかと思います。

ただそのターニングポイントをいかに迎えるかが重要ですね。転職を機に生活が変わりますし、自分自身の性格ももしかしたら変わるかもしれません。私は今回の転職で、時間に余裕が持て、周囲から少し温厚になったのかとも言われるようになりました。


転職の方法論になりますが、まずは相談することが先決だと思います。一人で抱え込んでしまうと、情報がそこから広がりにくくなるばかりか、客観的な情報に乏しくなってしまう恐れがあるかと思います。そのような時は、昔になかった転職サイトをご利用されると良いと思います。

なぜなら、転職サイトを閲覧するだけでも情報が入るからです。もちろん、無料で登録して、タイムリーに情報を得ることをおすすめしますが、まずは看護師の転職サイトを見てみることが大切だと思います。


転職サイトでは、人間関係や給与の事柄まで、なかなか情報として得られないことが得られます。さらに絞り込みをご自身で行うだけでなく、キャリアコンサルタントなどを活用して、直接的なアドバイスをもらえることも可能です。

それから、転職祝い金といったシステムも導入しているサイトもあるため、遠方に転職される方は、引っ越しの資金と相殺することも考えられるかと思います。

これから、転職を希望される方は、キャリアや給料アップなど、様々な理由があるかと思いますが、ぜひ転職を機に新しい人生を歩んで行ってもらいたいと思います。

 看護師の大学病院への転職のメリット・デメリット


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