看護師の転職活動で失敗しない!成功させる3つのポイントは?



看護師としてキャリアアップしたい、人間関係の良い職場で働きたい、家庭に時間を割けるように日勤で働きたい、もっと収入が欲しいなど、転職は「より良い環境」を求めて行うものです。

ただし残念ながら「状況が改善しなかった」「これならば転職しないほうが良かった」と、転職に失敗してしまうケースがあります。転職で失敗する原因は何なのかを知り、転職成功のための3つのポイントを押さえて、成功率を高めてください。


転職で失敗する原因は?

転職が失敗に終わってしまう原因としてよく見られるものを4つ挙げます。

聞いていた条件と違う



「スキルアップを目指しての転職で、その準備があると聞いて入職したにも関わらず、希望以外の診療科へ配属されたうえ、多忙で勉強時間もとれない」

「希望以外の配属先で、聞いていないオンコールがあってまともに休めない」

「面接で聞いた給料より2万円安く、残業も聞いていたより多い」

このように、求人募集内容や面接時の応答と、実際の勤務条件とが違うというのは、転職の失敗で最も多く見られます。

転職先の人間関係が悪い

「希望の診療科へ転職したものの職員の人間関係が最悪で体を壊し、結局退職してしまった」

「転職したばかりで分からないことがたくさんあるのに、人間関係が悪く質問できる雰囲気でない。同期にも話しかけづらく、不安で気が休まるときがない」

「いちいち鼻で笑われ、誰も仕事を教えてくれない。理不尽に馬鹿にされる」

新しい職場というだけでも緊張するのに、加えて人間関係が悪すぎると体調を崩すほどのストレスになってしまうのです。そのような職場への転職は避けるべく、後で述べる対策が必要です。

仕事内容が期待していたものと違った

「小規模病院の外来へ転勤したところ、ドクターや技師がすべき仕事を看護師が平気で行っている。前職とのギャップについていけない」

病院にも様々な規模、経営者があり、仕事に対する方針は様々です。前職と転職先、理想とのギャップに「これでいいのだろうか」と悩んでしまうことがあります。

おかしな勤務先を紹介された

求人選びを紹介会社に任せきりにしてそのまま転職を決めてしまうと、仕事がきつ過ぎる、人間関係が極端に悪いなど、ひどい職場を紹介されてしまう可能性があります。

とにかく早く紹介を決めることを優先に、担当者が人気のない求人先や紹介料の高いところを押し付けてくるというケースがあるのです。

そのような紹介会社ばかりというわけではありませんが、そういう失敗のケースもあることを知っておきましょう。

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転職成功のポイントは?



このような失敗の原因を踏まえて、転職を成功させるための3つのポイントをまとめます。

1.希望条件をはっきりさせる

転職したい気持ちは確かでも、「何をどう改善したいのか」を具体的に考えていない方は多いものです。転職の希望条件があやふやなままだと、下記のような失敗のリスクが高まります。

・エージェントに希望が伝わらず条件の合う求人を紹介されない
・求人選びで判断に迷う
・退職を引き留められた時にきっぱりと断れない
・転職後も問題が解決していない

自分が転職に求める条件を具体的に、複数書きだしてみましょう。さらにひとつずつ順位付けします。例を挙げます。

■絶対に譲れない条件
1.勤務時間45分以内
2.育児支援がしっかりしている
3.年収最低500万円以上

■あると嬉しい条件
4.人間関係がいい
5.認定看護師支援環境
6.夜勤が2交代
・・・

このように具体的に希望を伝えれば、転職エージェントの方でも求人の提案がしやすくなります。また、例えば「日勤常勤で年収600万円以上」「企業看護師で通勤20分以内」など現実的には無理がある条件ではないか、照らし合わせることができます。

2.求人先の仕事、条件を徹底的に確認

求人には、職場に関する全情報のごく一部がかいつまんで掲載されていて、その内容も採用担当者の裁量にまかされています。

勤務条件について「面接のとき確認しよう」と思っていても、いざ会場で院長や師長を前にして「残業は実際どのぐらいでしょうか?」など、突っ込んだ質問はしにくいものです。

あいまいな情報だけで転職を決めてしまっては、失敗しやすくなります。求人選びの段階で、求人先の仕事内容や給料、残業、シフトほかの勤務条件に付いて、徹底的に調べることが大切です。


施設のホームページや勤務先の仕事内容、ありがちな苦労などをネットで確認するほか、知人に勤務経験者がいれば話を聞くこともできます。転職エージェントに確認するという方法もあります。

エージェントを利用すると、採用が内定した時点で勤務条件を書面にしたものを作成してもらうことができます。面接時の口約束だけでなく書面があることで、勤務開始後でも「聞いていた条件と違う」と強く交渉することが可能です。

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3.職場の雰囲気を直接確認



転職失敗の原因をなくすため、事前に勤務条件や職場の雰囲気、仕事内容をエージェントに質問しておくことができますが、それ以上に「自分の目で見て確認する」ことが肝心です。

自分に合うか、理想の環境に近いかどうかは、他人の目で測れるものではありません。遠慮することなく職場の見学を申し込んでみましょう。見学を断られるような職場は、注意したほうがいいとも考えられます。

4.紹介会社をしっかり活用

上記の3つのポイントを押さえるために活用したいのが紹介会社、つまり転職エージェントです。エージェントの利用では下記のようなメリットがあります。

・ハローワーク他に掲載されない非公開求人を入手できる
・第三者にキャリアを相談できる
・求人探しや条件面の交渉を任せられる
・退職、面接、経歴書の書き方など、様々なアドバイスを求められる


これらのサービスを無料で受けることができるのですから、活用しない手はありません。利用することで失敗のリスクが減るだけでなく、より効率よくスムーズな活動を期待できます。

ただし転職エージェントの多くは、一部地方での転職支援に強くありません。地方での活動では、ハローワークを利用したほうが情報量が多くなる場合もあります。


転職活動で後悔しないために


1.転職サイトは2~3社へ登録

転職支援会社が便利なことは確かですが、頼りすぎるのには問題があります。特にひとつのサイト(=会社)に絞っての活動はおすすめできません。

転職サイトは無料で利用できる代わりに、採用決定時に求人先から報酬を受け取ることで運営が成り立っています。看護師の立場に立ってサポートしてくれる良心的なサイトもありますが、なかにはノルマを優先し、希望に沿わない求人を紹介してくるエージェントもいます。

満遍なく様々な求人を扱うサイト、病院以外の求人に強いサイト、サポートが手厚いサイトなどそれぞれに特色があります。サイト自体、そしてエージェントと看護師との相性もあることから、1つに絞らず2~3のサイトに登録して比較してみるのがおすすめなのです。連絡の手間が多くなり過ぎては逆効果なので、多くても3サイトに絞ってください。

中小のエージェントに注意

求人を掲載する企業側としては、やはり実績や信頼のある大手エージェントを選ぶものです。逆に大手のエージェントで扱われないような、評判の良くない病院は、中小規模のエージェントにも情報を掲載する傾向があります。

サイト選びの段階でこのような中小企業のサイトを選ぶと、紹介される求人そのものに問題があるリスクが高いのです。

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最後は自分の目で判断すること!

転職サイトは利用するものであり、実際に転職をするのは看護師自身です。どれだけ親身になってくれるエージェントであっても、紹介された求人先は客観的に吟味し、自分の希望条件に適うか慎重に検討してください。

より公的なサービスであるナースバンクやハローワークを利用したほうがいいのでは、と考える方もいるかもしれませんが、情報の質・量、対応の点から決しておすすめできません。(地方での転職であればハローワークが役立つこともあります)

転職紹介会社のサービスを利用しつつも、職場見学などで転職候補先をしっかりチェックするなど、最終的な判断は自分自身でするようにしましょう。

<看護師の転職活動で失敗しない3つのポイントは?・まとめ>

  • 聞いていた条件と違うなど、転職失敗の原因は大きく4つ
  • 希望条件を明確に、勤務条件などを徹底的に調べておく
  • 職場の雰囲気を見学などで事前に確認する
  • 転職エージェントを上手に活用する
  • 転職サイトは大手2~3社に絞り、頼りすぎに注意



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