一昔前までは、看護師というと女性の仕事という印象がありましたが、今は男性看護師もかなり増えてきて、病院で看護業務をしている男性を見かける機会も増えました。
しかし、まだまだ女性看護師が多いという現状があるからか、男性看護師の需要や将来について不安があるという男性もいるようです。
そこで、男性看護師の現状や将来性について調べたことを、こちらで解説していきたいと思います。
男性看護師の現状について
男性看護師は年々増えている
まだまだ少ない印象のある男性看護師ですが、過去10年を見てみると、全国的にはなんと8万人以上に増えており、今後もまだまだ増え続けるといわれています。
もともと看護師はとても有用性のある国家資格だといわれていて、人材不足が慢性化していることもあり、仕事に困ることなく安定して働ける職業だという印象ですよね。
これは女性看護師に限らず男性看護師にもいえることで、収入的にも安定している医療施設が多いため、将来性のある職業だと感じている男性が増えています。
男性看護師の需要
男性看護師の人数が増加しているのと同様、その需要も年々増えているといわれています。
産婦人科など、女性看護師でないと業務ができない診療科もありますが、その反面整形外科や精神科など、力や体力が必要な診療科では男性看護師の募集が多いです。泌尿器科などは男性の患者も多いので、男性看護師がいることで安心する人がたくさんいます。
また、夜勤などの不規則なシフトにおいても、体力のある男性のほうが体調を崩さず働くことができ、また結婚で退職するといった心配がないため、安定して長く働いてくれるということも、需要が高まっている理由のひとつです。
男性看護師の給料について
一般企業では、男性と女性で給料の設定に差があるところも多いようですが、看護業界では男女の差はほとんどないといってよいでしょう。
看護師の収入調査で、女性看護師のほうが収入が高いというデータを見ることがありますが、これはキャリアの長く役職についている看護師が、女性看護師のほうが多いという背景があります。
男性看護師は2000年以降に増えてきましたが、それまではかなり少なかったので、男性の看護師長などがほとんどおらず、高収入の看護師に女性が集中しているため、女性看護師のほうが収入が高いという結果になっているのです。
男性看護師のデメリット
金銭的な待遇面においては男女の差はほとんどないのですが、仮眠室や更衣室といった施設面での待遇は、男性看護師は少し悪いといえるかもしれません。仮眠室が男女一緒というところはまずありませんので、ほとんど女性看護師が使用しています。
男性看護師は仮眠を取らなかったり、デスクで仮眠を取っていることが多いようですが、今後はこうした施設面での配慮もきちんとされていくと思われます。
あとは、やはり女性が多い職場になりますので、どうしても働きにくかったり、独特の人間関係についていけないという男性看護師が多いです。同じ女性でも人間関係に悩んでいるのですから、男性がついていくのはもっと大変かもしれません。
ただし男性看護師の場合、直接人間関係のトラブルに巻き込まれるというよりも、トラブルを目にすることが多く、男性間では理解できないことが多いということで、人間関係のトラブルから退職するということはほとんどないようです。
男性看護師の将来性について
男性看護師は人数だけでなく活躍の場も増えている
男性看護師は、やはり力がいる職場が活躍できる場だといえるでしょう。病棟で入院患者の介助をする際も、女性より男性のほうが活躍している場面をよく見かけますね。救命救急センターなどでも、患者を運んだり抑えたりする際に、男性看護師のほうが力があるので活躍しているようです。
また今はキャリアの長い看護師のほとんどが女性ですが、今後男性看護師が長く勤め続けることで、男性の看護師長なども誕生し、管理職に就く男性も増えていくと思われます。
そうなれば、新たに男性看護師になりたいとう人は更に増えるでしょうから、今後男性看護師の割合がどんどん高まっていくのではないでしょうか。
男性看護師は何歳まで働ける?
男性看護師が働ける年齢は、当然女性看護師と変わりません。看護師の定年は60歳と設定されている病院が多いため、最低でも60歳までは働くことができます。
とはいえ、男性看護師は力仕事ができるから需要があるといわれると、力のなくなった中年以降は需要がないのでは、と心配になってしまう人もいるでしょう。
たとえ力がなくなってしまったとしても、女性看護師と同様に、多くのキャリアを積んできた看護師なのですから、すぐに需要がなくなって働けなくなるということはありません。
定年後については、契約社員として1年契約などで看護師の仕事を続けていく男性看護師も多いようですが、こちらも女性看護師と変わりませんよね。
男性看護師のキャリアアップ
夜勤ができなくなってきたら、収入面での心配も出てくる、と考えるのであれば、男性看護師もキャリアアップを図り、さらなる高収入を目指すという方法もあります。
こちらも女性看護師のキャリアアップと何ら変わらず、認定看護師などの資格を取得したり、管理職を目指すなど、キャリアアップの方法はさまざまです。
ただし、病院によっては同じ条件であっても管理職に就くのは女性が多い、というところもあるようですので、その場合は男性看護師が多い職場に転職する、ということを検討してみてもよいと思います。
- 男性看護師は年々増えており、その需要も増えてきている
- 看護師の待遇において、収入面では男女差はほとどない
- 今後施設面等の男性看護師の待遇は改善されていき、男性の管理職も増えると思われる
- 男性看護師も定年まで働き、その後契約社員として働く人もいる
- 男性看護師が管理職に就きにくい職場であれば、男性看護師の多い職場への転職もひとつの方法
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