看護師の転職体験談(50):公立病院の救急科から地元病院の精神科へ転職

(北九州 38歳 男性)

転職前はどんな仕事をしていたか


(写真はイメージです)


北部九州在住の38歳、男性看護師です。看護師歴は12年目です。23歳で看護学校に入学し26歳で看護師となりました。

看護師免許を取得してから、近県の公立病院に就職しました。1年目から救急に配属されて目まぐるしく時間が過ぎていく、そんな過ごし方で丸3年が過ぎました。お仕事は充実していてやりがいを感じることも多く、お給料も生活が十分にできる額面いただけていました。3年目で年収420万円でした。


なぜ転職しようと思ったか

私が転職を考えたのは、大きく2つの理由があったからです。

ひとつには、就職2年目に結婚したのですが夫婦とも同郷で地元での生活がしたいと考えていたことです。当時勤務していた病院は実家から高速道路を利用して自動車で1時間半ほどのところにありましたので便利ではありましたが、子供をもうけたいと考えていた私たち夫婦としては、より近い地元への帰省を考えていたのです。


もうひとつは、仕事が勤務時間内に終わらないという多忙さにありました。妻はいわゆる虚弱体質でしたので、私がきちんとプライベートの時間も確保できることが望ましかったのです。まして妊娠するとなると、悪阻で大変だろうと予想されました。

そう考えながらもやはり忙しく生活していると、どうしても就職活動は後回しとなってしまいます。ズルズルと丸三年がすぎようとしていたのです。そんな折に、結婚2年目の私たち夫婦に待望の妊娠が判明しました。

予想よりも強い悪阻に苦しむ妻を見て、遠方から支援に来てくれる私の母や妻のご両親に感謝しながらも、「地元に戻ろう。」という気持ちが強くなりました。このような経緯で、私は転職活動をすることとなったのです。


どんな転職活動をしたのか

多忙を極める救急での勤務の休みに、悪阻に苦しむ妻を置いてハローワーク等での就職活動をすることも困難でした。大袈裟かもしれませんが暗雲垂れ込めるといった心理情景が拡がる心境でした。

インターネットに就職をマッチングしてくれるサイトがあり、看護師などの医療職につよいサイトもあるとの情報を看護学校時代の友人に教えられました。「これなら忙しくても転職先の情報がもらえるんじゃない?」と聞いた時には曇天にさす光のような希望を感じました。


その日帰宅してすぐにインターネットの検索窓に『看護師 転職 比較』と入力し、ヒットしたサイトを開きました。比較サイトがヒットしたと思います。具体的な比較サイトは忘れてしまいましたが、そこでリクルート社が運営する<ナースフル>というサイトに辿り着きました。

リクルート社は大学時代の就職活動でも利用していたこともあり、信頼性が高かったのですぐに登録することにしました。結果から言うと、登録してわずか数日以内で今の職場の情報をいただき、面接を受けて今に至ります。本当にトントン拍子でした。しかも、実家に一番近い公立系病院(独立行政法人となっていました)に就職できたのです。


転職サイトでのやりとりは、不規則勤務の看護師に向いています。まず、ファーストコンタクトがメールであるのがありがたかったです。交代勤務の間に仮眠をとることもしばしばですが、仮眠の際に電話がかかってくると本当に疲れます。ある意味では看護師あるあるですよね。ナースフルはさすがに看護師専用の転職サイトだけあって、そういう配慮が行き届いているのだと思います。

担当の方のお名前は忘れてしまいましたが、丁寧な男性の担当者さんでした。何通かメールでのやりとりのあと、実際の相談は電話で行うというスタイルでした。もちろん、メールでやりとりしたいという希望を言えばできるのでしょうが、電話のほうが進捗を正しく把握できるので電話でのやりとりをお勧めします。


担当の方との相談では、希望の勤務地、夜勤可能か、交代制勤務ができるか、2交代と3交代のどちらに対応できるか、現在の年収、希望の年収、などの細かいですが大切な基本的希望を聞かれます。自分の希望に偽りなく伝えたほうがいいでしょう。

私は、「県庁所在地内から県東部地域、夜勤可能、できれば3交代で、現在の年収は420万円で希望は同等かそれ以上」と伝えました。この条件にマッチングする病院が少ないことはもちろん予想していましたが、転職活動が本格的に動き出す前に転職先の候補をいくつか知っておきたいという欲求を満たすには十分な情報量をいただけました。


候補として挙がったのは、県立病院1件と独立行政法人の病院2件、隣県でも一般道で40分程度の時間で通える元公立病院1件の計4件の情報をもらいました。

もちろん、全部既知の病院でしたが、就職活動をするかどうかも本決まりしていないような準備期間中に「今、求人ありますか?」と問い合わせするのは、先方にも迷惑がかかるでしょうし、当時勤務していた病院にも申し訳ないような気がしてしまいました。しかし、転職サイトであれば現在求人が出ていることはサイトの担当者に聞けばわかるのがいいところです。

実際に就職する先の人事担当者だと、お給料のことをズバリと聞くのはどことなく憚られてしまいますが、転職サイトはそういうこともズバリと聞けるのがメリットだと思います。


さて、現在の職場の情報をもらい「実家から一番近い病院が募集しているなんて、ラッキーだなぁ。」と率直に思えましたので、面接を受ける運びとなりました。すでに新規採用の期間は終わっていたのですが、新規採用者に欠員が出たとのことで補充要員を募集しているところに、私が応募したということです。

地元の病院なので親しみもありましたし偶然なのですが面接をしてくれた方の中に、友人のご家族がいらっしゃったこともあり、筆記試験と面接を受けて無事に採用となりました。転職サイトに登録したのが8月末、情報をもらい面接を受ける旨申し出たのが9月あたま、試験を受けたのが9月後半、採用通知が10月中旬でしたので、本当にトントン拍子でした。


採用時期も翌春4月からと他の新規採用の方と同時に採用されたので、勤めていた職場にもゆっくりと転職まで期間があり、迷惑も最小限に抑えることができたと思います。

妻は先に妻の実家に帰し、翌春から新生活という手筈を整えました。余談ですが妻の実家と私の実家は4キロほどですので、新生活をするにはもってこいの環境となりました。幸運にも妻は無事に出産し子育てを落ち着いた環境ですることができ、転職してよかったなぁとつくづく感じています。


転職後の職場の様子、感想

転職後の職場は診療科がまったく違い、精神科にて勤務しています。男性看護師が多いことに驚きました。男性は女性の中で仕事をするとき、多少なりとも肩身の狭さを感じているのが正直なところです。しかし、精神科は男性の比率が高く非常に働きやすいのです。転職前の悩みであった、超過勤務の多さも解消しました。ほとんど定時に帰れています。

お給料も初年度は転職前の420万円こそ切りましたが、それは賞与の計算が1月起算のためであり、それを考えるとほとんど変わりない水準の年収となりました。精神科は看護の基本である、患者の話をじっくり聞く関わりができますし、他の診療科よりも看護師が治療に及ぼす影響が高い、やりがいのある診療科でした。

実際に配属されるまでは考えてもみませんでしたが、救急よりもやりがいを覚えることができています。現在の職場で8年目ですが、年収は500万円に届くところです。この転職は夫婦や両親、子供たちのためにとてもよい転職となったと感謝しています。


これから転職する方へのアドバイス

私は初めて転職サイトを使いましたが、とてもいいマッチングをしてもらい満足しています。看護師は交代勤務で不規則な休み、過酷な超過勤務というのが半ば常識となっていますから、転職活動も隙間時間を縫いながら行うとなると効率的に行う必要が出てくるでしょう。その手間を削る意味でも、転職サイトへの登録をお勧めします。

きちんとはっきりした希望条件を描き、それをしっかりと伝えることが転職後の満足度につながると思います。譲れない条件は人によりまちまちでしょうから、条件に優先度をつけておくのもよいかもしれませんね。

とにかく動かないと巡りあいもありません。就職は本当に人間関係のようなもので、巡りあわせなんだなぁと感じています。ぜひ、あなたにもよい出会いがありますように・・・。



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