看護師の転職理由、仕事が激務のため



看護師の転職理由の上位に常に入るのが「労働環境の不満」です。この不満の原因となっているのが過酷な勤務形態にあるのは明らかで、厳しい労働環境に身を置く看護婦の多くが、仕事を行う上でかなりの負担と我慢を強いられていることがうかがえます。

しかし、実際に医療の現場で働く看護師の方の多くが、激務の基準がイマイチ掴めない、具体的にどういったところが激務であるか説明しづらいといった想いや悩みを抱いていらっしゃるようです。

そこで今回は、看護師の悩みのひとつである激務について掘り下げてみたいと思います。


看護師の仕事、どういったところが激務と感じる?



看護師の仕事は過酷、とても辛くてキツい、とよく言われますが、具体的にどういった点が激務だと感じるかについては、あまり明確に示されることがありません。

そこで、実際に医療現場で働く看護師の方の経験談を元に、どういった部分が激務であると考えられているか見ていきましょう。

仕事量が多すぎる

看護師一人が一度にこなさなければならない仕事量は非常に多く、激務だと感じる原因になっていると思います。検温や介助などを行っている時にオペの迎えがあったり、患者さんの容体が急変したり、ナースコールで呼ばれたりと、一つの業務をひとつずつこなすのではなく、いくつも同時進行しなければならないのが辛いです。

人手がある時には手が空いている人がサポートしてくれますが、それでもやはりいくつもの仕事を同時にこなさなければ現場が回らず、身体が一つでは足りない!といつも心で叫びながら働いています。

人の命を預かる仕事であるだけに、一つ一つの業務をもっとゆっくりと余裕をもって丁寧に行いたいと、いつも考えています。

とにかく人員不足!



私はオペ室に勤務していますが、仕事に対して看護師の数がまったく足りておらず、一人一人の負担が大きすぎると感じています。医療法の改正で病棟は7対1を満たした看護師の配置が行われていますが、オペ室は対象とならないため、欠員がでてもなかなか増員してもらうことができません。

そのため、勤務は余計に激務となって個人個人の負担が増加する→勤務に耐えきれない人間が辞めていく→人手が足りなくなり余計激務になる、といった悪循環に陥っています。

拘束時間が長すぎる

ナースの仕事が激務だということは承知していたつもりでしたが、実際に働いてみると拘束時間の長さに辟易し、3年目の今、心身共に疲れ果てています。

今は脳外科病棟にいるのですが、3交代システムで7日間連続勤務なんてざらです。今までで一番辛かったのは「3日勤→深夜勤→深夜勤→準夜勤→日勤・深夜」という勤務で、本当にありえない!と叫んでしまいそうでした。


また、ナースの仕事で残業が多いのは仕方がないと理解していますが、それでも限度というものがあると思うのです。さらに、早朝から勉強会なども開かれ半ば参加が強制なので、まとまった睡眠時間を確保するのも困難という有様。これで激務だと感じない方がおかしいのではないでしょうか。

数多くある体験談の中から代表的な理由のものをピックアップしてみましたが、いかがでしょうか?看護師として働く方の多くが「そうそう、その通り!」とうなずかれるものばかりだと思います。


激務の根本原因には「仕事量の多さ」「人手不足」「労働形態の不整備」などがあると考えられますが、これらは看護師個人個人がどうこうできるものではなく、そのために問題を深刻化させていると言えるでしょう。


激務から解放されるにはどうすれば良い?



日本の医療現場は慢性的な看護師不足に陥っており、現場の労働環境も非常に過酷なものとなっています。そんな厳しい医療現場で激務をこなし続けることで、心身共に大きなダメージを受け、身体を壊してしまったり、精神的に追い詰められてうつ病などを発症する看護師は後を絶ちません。

では、このような厳しい労働環境に身を置く看護師が激務から解放されるには、どういった手段をとれば良いのでしょうか?

方法その1 配置換えを申し出る

看護師の勤務の中でも特にハードなのは、救急外来や脳外科病棟、オペ室などだと言われています。

これらの勤務は拘束時間が非常に長く、8時間で業務が終わることはまずない上、細かな業務が入り組み重なっているため、心身共に非常に疲弊するとという意見が多数です。そのため、身体も心も追い詰められて病気を発症して療養が必要になったり、看護師自体を辞めざるを得なくなったり、というケースが多く見られます。


そのため、特に過酷とされる部署に配置され激務に耐えきれないと感じた場合は、まず配置換えを申し出てみましょう。身体や心を壊してしまうと、最悪看護師人生が終了してしまう可能性すらありますので、早め早めに行動することが大切です。

仕事が辛い、これ以上業務をこなし続けることができないと少しでも感じたた、まずは上司に相談して勤務時間を調整してもらう、それが不可能であれば配置換えを願い出るなど、心身に余裕があるうちに手を打つよう心がけましょう。

方法その2 労働環境を変えるため転職を検討する



先に配置換えを申し出るという方法をご紹介しましたが、現実問題として、激務の部署から比較的仕事量が少ない部署へ異動するのは、とても難しいというのが実情です。

先に挙げたオペ室や脳神経外科、救急外来などは病院の中でも特に人手不足が深刻であるだけに、すでに配置されている人員を容易に外に出すといったことは考えられません。


また、働く上で経験や実績、豊富な知識などが必要となる部署でもあるため、配置換えを認めてしまうと、その後の欠員補充が難しいという問題もあります。加えて、比較的仕事量が少なく負担が軽い診療科はやはり人気が高く、配置換えを願い出ても3~5年待ちという話もざらにあります。

こういった状況で特に有効な手段として挙げられるのは、やはり転職です。転職活動中にしっかりと求人先のリサーチを行うことができれば、現職よりも拘束時間が短く業務も軽い職場で働くことができ、激務からも解放されます。


最近は看護師の働き方にも選択肢が増え、日勤のみ・夜勤専従といった勤務形態、正社員だけでなくパートやアルバイトといった働き方なども選べるようになってきているので、自分のライフスタイルや心身の状態にあった勤務先を選べる可能性も高くなりつつあります。

「日勤のみで働きたい」「残業や夜勤がない病院に勤務したい」「過酷すぎない労働環境で働きたい」といった考えをお持ちの方は、まず看護師専門の転職支援サイトを活用し、自分の要望にあった求人先を検索してみてはいかがでしょうか?


検索した結果、自分の要望や希望を叶えてくれそうな病院や医療施設が見つかれば、それだけでも将来に希望が持てますし、いよいよ激務に耐えきれないとなった時には、スムーズに転職活動に移行することもできます。

また、転職支援サイトで利用できるキャリアコンサルタントやアドバイザーに、激務を理由に転職を考えていると相談すれば、拘束時間が短い勤務先や比較的業務が少ないと考えられる病院などの求人をピックアップしてもらうことも可能です。


転職は労働環境自体をガラリと変えることができるだけに、激務から解放される手段としては効果が絶大です。しかしながら、転職が完了するまでには様々な手続きや面接・試験などが必要となり、それなりに負担がかかってくることも忘れてはなりません。

この記事のまとめ

  • 看護師の激務の原因は、人手不足や拘束時間の長さ、仕事量の多さにあると考えられる
  • 激務から解放されたいと感じた時は、まず配置転換を検討してみる
  • 看護師の資格を活かして働くならMRや治験関連の仕事
  • 転職は現職の激務から解放される手段として効果が高いが、転職活動中の負担も大きい。この負担を軽減するため、転職支援サイトを利用するのがおすすめ




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