プリセプターにはなったものの、悩みが多く新人教育をやめたいという先輩看護師が増えています。このプリセプターたちの悩みとは、いったいどんなことなのでしょうか。
近年、多くの病医院が採用しているのが、新人看護師を育成する「プリセプターシップ」という制度です。
このシステムは先輩看護師が新卒の看護師の教育や指導を行ない、一日も早い職場への適応をサポートするもので、新人看護師の職場への定着を促進するものとしても期待されています。
しかし、実際の現場でプリセプターを担当している看護師には多くの悩みがあるようです。プリセプターを担当するのは、主として経験3年程度の比較的若い世代の先輩看護師です。
これはプリセプティと呼ばれる新人看護師と年齢が近く、指導・育成だけでなく相談にも乗ってあげられる人材をプリセプターとして登用しているためです。
主なプリセプターの悩みとしては、
(1)具体的に何を教育・指導していいのか分からない
(2)上司の教育・指導方針が明確でない
(3)指導されるプリセプティとの人間関係が上手くいかない
等が挙げられます。
これらの悩みを詳細に見ていくと、「どんな教育や指導をしていいのか分からない」については、経験が3年程度では新人看護師の教育・指導は無理だという意見が多く出ています。
本来なら教育や指導ではなく、業務のオリエンテーションやサポートを行なうのがプリセプターとも言えるわけですが、職場の環境や上司の方針によっては「一日も早く育ててくれ」や「新人がミスしたらプリセプターの責任」といったプレッシャーを掛けられるケースもあるのです。
プリセプターの悩みの「上司の教育・指導方針が明確でない」は「職場内の意思統一ができていない」にもつながります。
新人看護師の育成方法が明確に決まっていなかったり、師長や先輩看護師など職場内での意思が統一されていないと、「師長は○○と言っていました」や
「○○さんからは違う方法を指導されました」とプリセプティの方も混乱して上手くいかずプリセプターの悩みのタネとなってしまうのです。
また、プリセプターと指導されるプリセプティとの人間関係が上手くいかないという例も多く見られます。
プリセプターが使命感を持って教育・指導を行なっているのに、プリセプティ側に今一つやる気が見られなかったり、せっかく教えてもなかなか覚えられないことが多く、その苛立ちから人間関係が悪化するというケースも少なくありません。
こうしたプリセプターの悩みは周囲から理解されにくい場合もあり、「もうプリセプターはやりたくない」、「自分には向いていない」と感じる看護師も多いのです。
私個人的には、プリセプター制度は新人教育のためにも、よい制度だと思っています。ただ、やはり人によって向き不向きもあり、教えられるのはいいけど、教えるのはストレスになる、といった方がいるのも事実です。
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