プリセプティーとは、看護業界で採用されている「プリセプター制度」に基づくもので、先輩看護師であるプリセプターと、新人看護師であるプリセプティが一緒に看護業務を行い、プリセプターはプリセプティの新人教育を行います。
新人教育を受ける立場の看護師が、プリセプティーです。先輩看護師であるプリセプターが、プリセプティーとうまくいかないと悩むことが多いようなのですが、このプリセプティーとの関係についていろいろと調べてみました。
プリセプターの悩み
自分の看護技術に自信が持てない
看護師長などの上司から、プリセプターを引き受けてほしいと依頼され、自分も新人教育の勉強になるから、と引き受ける看護師がほとんどかと思います。
けれど、実際引き受けてみたら、プリセプティーが思いの外優秀で、プリセプターが自分の看護技術に自信が持てなくなってしまって悩んでいる、というケースがあります。
自分の看護技術に自信が持てなくなると、プリセプティーにも自信をもって指導することができないので、プリセプティーが優秀なのは喜ばしいことのはずなのに、喜んであげられないというジレンマにも悩んでしまうようです。
プリセプティーとの相性が悪い
先輩看護師といっても人間なので、どうしても多少の好き嫌いというものがありますよね。
とはいえ仕事なので、できるだけ私情を絡めないようにプリセプティーの教育を進めていきたいと思っても、どうしても相性が合わず、ストレスが溜まってしまうというプリセプターもいます。
プリセプター制度では、プリセプティーのほうが悩んでいる印象がありますが、プリセプターもたくさんの悩みを抱えているのですね。
できるだけプリセプティーのよいところを見つけるようにしたり、一緒に食事するなどしてプリセプティーへの理解を深めようと努力するようですが、なかなか良好な関係を保つのは難しいのだとか。
プリセプティーに関するトラブル実例
プリセプティーのやる気がない
実際にプリセプターの経験がある人で、プリセプティーのこんなところで悩んでいた、というものとして、プリセプティーのやる気がない、メンタルが弱くすぐくじけたり逆ギレしてしまう、という悩みが多いです。
やる気がないプリセプティーは、説明をしてもメモを一切取らない、毎日同じミスを何度も繰り返すなど、仕事を覚えようという姿勢が見られないらしく、プリセプターはどうしていいのかわからなくなってしまうのだそう。
看護の現場では、その場で覚えられないことはたくさんありますので、メモを取るのは基本中の基本です。さらに日中学んだことは、その日のうちに復習しておかないと頭に入って行きません。
こうしたことを繰り返していては、いつになっても一人前の看護師にはなれませんよね。
プリセプティーのメンタルが弱い
次に多いのが、プリセプティーのメンタルが弱くて困るというお悩みです。ちょっと指導しただけで「自分には無理だ」とあきらめてしまう、少し叱ったら次の日に休んでしまうなど、メンタルの弱いプリセプティーが非常に多いそうです。
これは看護業界以外でもいえることで、ちょっと強めに指導するとすぐに休む、辞めてしまうといった新人が多く、異業種でも悩んでいる先輩は多いのではないでしょうか。
これにはいろいろな意見があり、プリセプティー側からしたらいじめとも取れる発言を受けていると思っているかもしれません。看護業界は人間関係が複雑な面がありますので、新人には独特の上下関係についていけない、と感じているのかも。
プリセプターは今一度、指導態度について振り返ってみましょう。
プリセプティーのプライドが高くてやりにくい
逆に、勉強熱心でやる気もあるけれど、プライドが高く威圧的なプリセプティーの態度に困っているというプリセプターもいます。
いくら勉強熱心でも、新卒で入ってきて業務のすべてがわかるというわけでないでしょうから、何かで指導をする必要が出てきます。その時に素直に指導を受け入れることができず、毎回反抗的な態度を取られてしまうため、ストレスが溜まってしまうのだとか。
プリセプターによっては、反抗的な態度が続いて険悪なムードになってしまい、教育がままならなくなってしまったというケースもあるようです。
プリセプティーも悩んでいる。プリセプターにできること
プリセプターが厳しい
頑張って勉強しているけれど、なかなか仕事を覚えられないプリセプティーに対し、プリセプターの指導が厳しく、いじめられていると感じるプリセプティーもいるようです。
これはお互いの感じ方の違いなので、一概にどちらに問題があるとはいえないのですが、もしプリセプターにその自覚がある場合は、長い目で見てあげるように意識してあげたいですね。
看護業務は覚えることがたくさんありますし、自分が新人だったころはもっときつい指導を受けていたかもしれません。けれど、今目の前にいるプリセプティーに合わせた指導をすることも、プリセプターの腕の見せ所です。
頑張っているけれどプリセプターの指導に追いつけない
新人看護師は学ばなければならないことがたくさんありますし、看護学校でしっかり勉強してきたつもりでも、実際に現場に入ったら学校で学んできたこととは全然違っていた、ということも多いものです。
予習復習をしっかりしていても、なかなか実務になると思うようにいかず、自分には向いていないかもしれないと悩んでいるプリセプティーがいます。
優秀なプリセプティーもいますが、やはり能力はそれぞれ異なりますので、すぐに実践できなくてもあきらめず、気長に見守ってあげるということもプリセプターの大切な勤めなのではないでしょうか。
- プリセプターがプリセプティーに対して悩んでいるというケースが増えている
- プリセプティのやる気が低い、相性が合わないなど理由はさまざま
- プリセプティのプライドが高く、反抗的で悩んでいるという実例も
- 悩んでいるのはプリセプターだけではなく、プリセプティーも悩んでいる
- プリセプターは、それぞれのプリセプティーに寄り添った指導を行い、長い目で応援してあげることが大切
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