看護師の職場の悩みを紹介します



看護師は人の病気や怪我、治療に関わる尊い仕事です。高い使命感を持って仕事に取り組む看護師は沢山います。ですがその一方で、看護師の現場では悩みを抱える方が少なくありません。

もちろん仕事である以上、どんな職業にも悩みは付き物ですが、他の職種と比較しても看護師の仕事環境はかなり過酷な場合もあります。


ここでは、看護師が職場でどんな悩みを抱えているのか、その典型例について紹介します。

(1)人間関係の悩み

1番目は、人間関係の悩みです。職場での人間関係の悩み自体はサラリーマンでも同じで、サラリーマンの転職理由の第一位は人間関係の悩みです。ですが看護師の場合、仕事の性質上、関わる人間が多いため人間関係の悩み・ストレスも複雑です。


一つ目は患者から受けるストレスです。最近では権利意識の高まりからか、病院内で常識を超える要求をする患者が時々います(こうした患者をモンスターペイシャントと言います)。

看護師であれば患者の要望には応えたいものですが、こうした患者の要求には際限がなく、仕事に支障は出るし、何より精神的に疲れてしまいます。


また相手を傷つけるような言動を平気で言う患者もいて、患者と接すること自体にトラウマを感じる看護師もいるほどです。


二つ目は医師(先生)から受けるストレスです。医師は看護師に指示を出す立場にありますし、命に関わる仕事をすることもあり時には厳しい態度になるのは止む無いことです。

ですがそれ以上に、「権力」を振りかざしてパワハラをしたり、場当たり的な指示で看護師の現場を混乱させる医師も時々います。こうした先生の下で働く看護師は、かなりのストレスを受けることになります。


三つ目は、同僚や先輩看護師から受けるストレスで、実はこれがパターンとしては一番多いです。

看護師の職場は目まぐるしいほど忙しい上、上で挙げたような患者や医師からのストレスもあり、本来であれば現場の看護師がお互いに結束して助け合わなくてはいけないはずです。


ところが実際には、同僚や先輩看護師から「いじめ」を受けたという報告がかなり多いのが実情です。仕事も給与も申し分ないのに、職場の人間関係に耐え切れず転職した、という看護師の方も実に沢山います。

こうした人間関係は自分の力だけでは解決できないことも多く、悩ましい問題ではあります。

(2)仕事の悩み



看護師の仕事に関する悩みも多岐にわたりますが、よく聞くのは仕事量(や勤務時間)の悩みとスキルに関する悩みです。

看護師の中でも病棟看護師の忙しさは有名で、もちろん病院によって違いはありますが、混雑時は目が回るような忙しさになることもあります。

また、身体的に特に負担が大きいのが夜勤で、生活リズムが狂ってカラダの不調を訴える看護師が少なくありません。


仕事に関する悩みで、もう一つありがちなのがスキル(や技術)についての悩みです。看護師は技術職の側面があり、人によって上手い・下手がハッキリ出てしまうことがあります。

サーフローはその典型でしょうが、通院歴の長い患者さんからするとどの看護師さんが「下手」かよく分かってしまうため、「前の看護師さんの方が上手かった」などとクレームを言われることもあります。


また病院看護師の場合、ただでさえ忙しいのに勉強会・報告会なども頻繁にあり、覚えることが多すぎて付いていけない、と悩む看護師もいます。

(3)退職関係の悩み

看護師の職場に関する悩みの3番目は、退職に関する悩みです。職場の仕事や人間関係が耐え切れなくなり、いざ辞めようとすると職場の人手不足を理由に、猛烈に引き止めをされることがあります。

法律では2週間前に職場に申告すれば、退職してもよいことになっています。ただし、社会人の常識として、特に忙しい時期は避けるとか、遅くとも1か月前には退職を申し出るなど、職場に迷惑が掛からないような一定の配慮は必要でしょう。


ですが、こうした配慮をしてもなお、職場の都合だけで退職を引き留める方(主に看護師長、看護部長)が時々いるのも事実です。

こうした引き止めは違法行為ですし従う必要はないのですが、気の弱い方だとズルズルと退職を先延ばしにしてしまう、なんてこともあります。


以上、看護師の職場の悩みの典型例を紹介しましたが、いかがだったでしょうか?もっと詳しく知りたい方は、以下が関連記事になりますので参考にしてください。

看護師の職場の悩み、記事一覧


職場の悩みを解決するには?

職場で悩みがある場合、もしその職場を気に入っているのであれば、一番の解決策は安易に逃げずに向き合うことです。ですが、時には自分の力だけでは解決できないこともあります。

その場合、我慢して頑張ることも一つの選択肢ですが、あまりに無理が続くと倒れてしまうこともあります。看護師の仕事の場合、頑張り過ぎないことも大事です。


そんな時は、退職して一時休養するか転職するかを検討した方がよいかもしれません。

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