看護師の悩み、退職できない!退職方法は?



看護師は常に人手不足なので、退職するとなると過度な『引き止め』に遭うことも少なくありません。とはいえ、理由があって退職するわけですから、もうその職場で働くことはできないのです。

なのに引き止められてしまうというのは、それ自体に大きなストレスを感じてしまうことも・・・。看護師の退職で、過度な引き止めに遭わないようにするにはどう対応すればよいのか、考えてみたいと思います。


退職しにくい看護業界



労働基準法では、現職を退職する際には1ヶ月前にその旨を申告することになっています。逆に考えたら1ヶ月前までに退職の意志をしかるべき人に伝えればよいということです。しかし、看護業界では1ヶ月前では遅いとかなりのバッシングを受けることも少なくない様子。

そして、雇用契約に関しては労働基準監督署に相談しても対処できないこともあるため、自分の身は自分で守るしかありません。引き止められないような退職をすれば、無意味にストレスを感じることなく気分よく辞められるのです。


引き止めに遭わずスムーズに退職するには


就職をするときから退職を意識!?

これから働くというのに、退職を意識するというのはなんだかおかしいかもしれませんが、大切なポイントです。

その職場に応募する時に、その職場で大きな人員不足が発生していないか、職場環境は円満か(看護師の定着率がいいか)ということをチェックし、問題がないことを確認してから就職すれば、「人が少ないから」という理由で引き止められてしまうことを防げます。

それに、ひどい人手不足ではなく、看護師の定着率もよいということは、その職場自体が働きやすい環境であるということにもなります。
であれば、就職した後も安心して働けますよね。就職にあたっての院内見学を行っている病院はたくさんありますので、ぜひ面接の前に一度見学されることをおすすめします。

「辞めるしかない」退職理由を見つける

退職の申告にあたってこれは一番重要なポイントですね。退職理由についてはみなさんそれぞれの理由や事情があると思いますが、それを素直に言ってしまうと過度な引き止めに遭う可能性があります。

引き止められにくい退職理由については下記で詳しく紹介いたします。

退職届をしっかり渡す

退職にまつわる書類には、『退職願』と『退職届』があります。
その名の通り、退職願は退職したいという希望を伝えるもので、退職届は「いついつに退職します」と伝えるものです。

退職願だと引き止められてしまいやすいですし、スムーズに退職が受理されないので、辞める意志が固まっているのであれば、退職届を提出しましょう。ただし、退職届は後から撤回できないという性質がありますので、退職することが確定した上で提出するように気をつけてください。


引き止められにくい退職理由


「遠方に引っ越す」

物理的に通勤が厳しい場所に引っ越すということであれば、引きとめようがありません。これは一番堂々といえる退職理由ではないでしょうか。東京都内から九州に引っ越すことになったのに、「通ってきなさい」という人はまずいないでしょう。

ここで重要なのが引っ越し理由です。家庭を持っている人であれ、独身であれ、「家庭の事情」が一番無難かと思いますが、独身で自活できる環境にある人だと、「残ってここで一人暮らししながら仕事を続けたら」と引き止められてしまう可能性があります。

この場合は両親が独立を許さないので、といった言い訳をすると共に、自分自身が残る気持ちがないこともはっきり伝えましょう。

結婚、出産

結婚や出産も、引き止められにくい退職理由です。ただ、結婚だけだと「結婚したって働ける」と言われてしまう可能性もありますので、理由としては出産のほうが強いかなという印象がありますが、結婚についても「配偶者になる人と話し合って」ということを毅然と説明すれば、過度な引き止めには遭わないのではないかと思われます。

もし、生活が落ち着いて復帰したいという希望がある人は、円満対処も意識しましょう。

家庭の事情

家庭の事情で、とだけ伝えて理解してくれる職場であればよいですが、「家庭の事情とは何か」と突っ込まれてしまうこともあります。「親族の介護が必要になった」「家族がやめろと言っている」など、引き止められにくいさらなる理由もしっかり用意しておくようにしましょう。


引き止められやすい人、引き止められにくい人


引き止められやすい人

基本的に『気が弱い人』、『押しに弱い人』は引き止められやすいです。下手に出られているうちはいいですが、「辞めるなんて無責任だ!」とパワハラまがいに引き止めてくる人もいるようですので、気持ちをしっかり持ち、引き止めに屈しないというアピールをしましょう。

また、『退職理由が弱い』人も引き止められやすいので注意が必要です。『スキルアップしたい』『体調がすぐれない』『人間関係に疲れた』という、必ずしも辞めなければならないわけではないような理由だと、かなりの確率で引き止められてしまいます。

本当に辞めたいのであれば、多少嘘が混じってしまっても、引き止められにくい理由を伝えたほうが無難です。


ここで大切なのが、引き止められてしまったことに対して必要以上に悩まないことです。理由があって現職を退職することは当然の権利ですし、何も悪いことはしていません。けれど、引き止められている段階で執拗に責められたりすると、自分が悪いことをしていると思い込んでしまう人がいます。

こうなると辞められないどころか心身の不調をきたす場合もありますので、堂々と退職の意志を伝えて下さい。

引き止められにくい人

引き止められやすい人と逆のタイプの人は、引き止められにくいと考えてよいでしょう。『意思が強い人』、『堂々と退職の旨を伝え、気持ちを曲げない人』、『退職理由が引き止められないくらいしっかりしている人』がそれにあたります。

また、労働基準法では退職1ヶ月前に伝えればよいことになっていますが、やはり早めに伝えてその後の職場環境に穴を開ける心配がなければ、スムーズに送り出してもらえますので、こうした対処がしっかりできていれば引き止めにも遭いにくいです。


もしも、引き止めにあったら・・・



自分が引き止められて、やっぱり辞めないで働こうという気持ちになったならそれは問題ありませんが、辞めたいのに引き止められて悩んでしまうというのは困ります。

引き止められてしまったら、どのように対処すればよいのでしょうか?

毅然とした態度で、退職の意思は変わらないことを伝え続ける

押しに弱い人には難しいかもしれませんが、これがしっかりできていれば引き止めも軽度で済みます。逆ギレしなければいけないこともあるかもしれませんが、できれば冷静に伝え続けるのがベストです。

「申し訳ありませんが、事情により退職の意志は変わりません。退職日まで精一杯勤めます」と伝えましょう。

過度な引き止めは労基に相談

あまりに引き止め方がひどいようであれば、労働基準監督署に相談すると伝えましょう。実際に相談しなくても、そう伝えることで引き止めをやめてくれる場合が多いです。

それでも執拗に引き止められてしまうのであれば、実際に労働基準監督署に相談すれば、引き止めをしている人に一声かけてくれるはずです。

円満に退職できるのが一番の理想ですが、そうはいかないことも多いのが現状のようです。これらのポイントを参考にしながら、不快に感じるほどの引き止めに遭わず、スムーズに退職できるよう対処しましょう。

看護師の悩み、退職できない!退職方法は?のまとめ

  • 退職しにくい看護業界では、しっかり対処することが重要
  • 引き止めにくい退職理由を見つける
  • 退職届と退職願の違いを理解し、退職届を提出する
  • 意思の弱い人は引き止められやすい、逆の人は引き止められにくい
  • 引き止められても気持ちを変えないこと、毅然とした態度で臨むこと



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