企業看護師は、看護師の仕事を活かすことができる仕事の中でも特に人気が高いことで知られています。
その理由として、基本的に日勤のみで夜勤がないこと、土日祝日休みの週休二日制で規則正しい生活を送れることなどが挙げられますが、もう一つ大きな理由として外せないものに「給与水準の高さ」があります。
このページでは、企業看護師の給与や年収、収入アップの方法などに注目して、その魅力についてご紹介していきたいと思います。
企業看護師の給料や年収
企業看護師の給与水準は高い?
看護師は女性の仕事の中でも特に給与水準が高い職種と言われており、看護師の給料が高いとされる理由の一つに「夜勤手当がある」ということが挙げられます。
事実、看護師の基本給だけを見ると一般的な企業に勤めるOLと同等の水準となっており、高収入の源となっているのは、夜勤や残業で発生する手当であるというのが実情です。
では、夜勤や残業・休日出勤などがほとんどない企業看護師の場合はどうなのでしょうか?
企業看護師の給料は、勤務先の企業の規模や業績の状態によって大きく変わります。これは、企業看護師の給与水準や雇用条件が、その企業で働く従業員に準じる形で設定されるためで、規模が大きく業績の良い企業に入社できれば、給与条件はかなり期待できるということになります。
とはいえ、病棟看護師から企業看護師に転職した場合は初年度給与水準が下がることが多く、日勤で土日祝日休みであることと引き替えならば仕方がない、と考える方が多いと言われています。
しかし、企業看護師は会社への貢献度や勤続年数などが正しく評価され、それが給与や賞与という形で還元されるケースがほとんどのため、転職時に一時的に給与水準が落ち込んだとしても、数年後には転職前の給与水準を超えるといったことも十分可能となっています。
また、スキルアップや資格取得によって手当が得られるケースも多く、給与アップや実績向上を目的として、特定の資格を取得する方が多いのも企業看護師の特徴です。
企業看護師が入職後に取得する資格には「保健師」「衛生管理者」「産業カウンセラー」などがあり、従業員の疾病予防や衛生環境の改善、衛生管理やその指導といった業務に役立てている方が多数存在します。
企業看護師の年収相場はどの位?
先にご紹介したとおり、企業看護師の給料は勤務先の企業によって大きく異なります。そのため相場はあってないようなもので、年収400万円~800万円とかなりの差があります。
また、企業看護師本人の実績や勤続年数によっても給与に変動があるため、同じ企業に勤めていても、個人個人で年収が数十万円~数百万円近く違う場合もあります。
最近は、企業看護師も正社員だけでなく派遣やパート・アルバイトといった非正規雇用が増えてきましたが、この場合の給与は時給となり、相場的には1200円~1700円程度とされています。
月給換算で17万円~24万円、年収で200~300万円のため、看護師のパート・アルバイトとしてはあまり高収入とは言えませんが、土日祝日休みであること、日勤常勤であることなどに魅力を感じ志望する方はとても多い傾向にあります。
企業看護師の募集状況
企業看護師の大きな特徴として「求人数が非常に少ない」ということが挙げられます。
医療業界は慢性的な人手不足が深刻な問題となっており、病棟看護師の求人情報は、転職支援サイトや求人サイトにあふれんばかりに掲載されています。しかし、そういったサイトで「企業看護師」「産業看護師」などのキーワードを検索しても、ヒットする情報は非常に少ないというのが実情です。
求人数が少ない理由には、次のようなものがあります。
1.待遇が良いため離職率が非常に低い
2.病院などの医療機関と比較して、勤務先自体が大変少ない
3.企業内で退職者が出ても、身内や知り合いなどが優先して採用される
これだけの理由が揃えば、企業看護師の求人が非常に少なく「希少案件」と呼ばれるのも納得できるというものですね。
応募希望者が非常に多い人気の職種にもかかわらず、求人数が非常に少ないとなると、競争倍率が大変高くなるのも当然で、求人サイトに企業看護師の情報が掲載された途端応募が殺到し、正常な採用試験や面接ができなくなってしまった、なんてケースもあるほどです。
そういった問題が頻発した結果、最近は企業側も求人に関する混乱を避けるため、信頼のおける転職支援サイトにのみ求人を出すよう徹底しているといわれています。その上で、ある程度の条件を満たした会員にのみ情報を開示する「非公開求人」として扱うよう求める場合がほとんどとなっています。
非公開求人の中には「会員登録さえしていれば見ることができる」「求人元が設定した条件を満たした会員のみが見ることができる」「コンサルタントやキャリアアドバイザーを通して情報が公開される」といったものがあり、誰でも簡単に見られる求人とは一線を画しています。
そのため、企業看護師のような人気が高く案件数の少ない貴重な求人情報を確実に手に入れるためには、転職サイトで無料利用が可能なコンサルタントやキャリアアドバイザーへ相談するのが一番だと言えるでしょう。
企業看護師が収入アップするための方法
企業看護師は病棟看護師などと比較すると、昇給や昇進のチャンスが多いため、収入アップを目指して行動しやすいという特徴があります。
1.資格やスキルを取得して給与UPを目指す
企業の中には特定の資格やスキルを取得した人に対し「資格手当」を支給している所があります。こういった企業に勤務している場合は、資格取得のための努力を惜しまなければ、収入UPを目指すことが可能です。
企業看護師の仕事に活かせる資格には、先にご紹介した保健師や衛生管理者、産業カウンセラーなどの他に、パソコンのスキルなどがあります。
企業看護師にとってパソコンのスキルは必須のものではありませんが、健康管理業務を行う上でデータ管理の仕事も重要となるため、持っておいて損はありません。
例えば、MOS(Microsoft Office Specialist)といった、マイクロソフトが認定するMicrosoft Officeに関する国際資格を取得しておけば、評価向上に繋がる可能性もありますし、資格取得のための勉強が業務の効率化に繋がることも多いはずです。
2.より好条件の企業に転職する
企業看護師は基本的に好待遇・高給与水準だとされていますが、中には「基本給は不当に安い」「会社に貢献しているにもかかわらず正しく評価されない」といった不当な扱いをされる場合も残念ながら存在します。
そんな不誠実な企業に勤めた場合は、どんなに努力をして実績を重ねても給与アップが実現する可能性は低く、骨折り損のくたびれ儲けとなる場合がほとんどです。そういった場合は、思い切ってより条件のよい企業へ転職するのも一つの手です。
「せっかく狭き門を突破して企業看護師になれたのに、転職なんて……」なんて戸惑いや不安を感じる方もいらっしゃるかもしれませんが、そんな時は先にご紹介した、転職支援サイトのキャリアアドバイザーやコンサルタントに相談してみると良いでしょう。
アドバイザーやコンサルタントは、数多くの企業看護師の求人案件を取り扱ってきた経験から、業界の内情にも詳しく、今の職場の雇用条件や給与水準が妥当なものであるのか、第三者の立場から正しく判断しアドバイスする力を備えています。
アドバイザーやコンサルタントに相談したからといって、転職を強要されルといったことはありませんので、まずは気楽な気持ちで相談してみることをおすすめします。
- 企業看護師の給与水準は、数ある看護師の職種の中でも高い部類に入る
- 企業看護師の求人数は非常に少なく、希少な求人案件だとされている
- 貴重な企業看護師の求人情報を得るには、転職支援サイトの活用が効果的・企業看護師が収入アップを目指す手段としては、資格取得や転職などの方法がある
看護師の転職サイト、おすすめは?
看護roo!
※九州・四国はサービス対象外です
無料登録はコチラ
マイナビ看護師
無料登録はコチラ
コメントを残す