看護師の転職体験談(45):結婚・妊娠を機に託児所完備の病院へ転職

(鹿児島県 27歳 女性)

転職前はどんな仕事をしていたか


(写真はイメージです)


正社員で鹿児島にある消化器外科・内科の混合病棟に正看護師として勤務していました。病院の規模は全体で250床、病棟は45床ほどでした。

術前から術後の看護がメインで術後の化学療法を行うために入院してくる方もいました。2交代制で夜勤は月に4~5回程度の3人体制でした。新入職者には中途採用であってもプリセプターがいるため、わからないことなど相談しやすく、教育体制が整っていました。


仕事はとにかく残業が多かったです。日勤は8時半~17時半まででしたが、帰れるのは早くて19時ごろ、21時や22時に帰宅ということも少なくなかったです。

夜勤は17時~9時まででしたが、11時や12時に帰るという日がほとんどでした。術前術後の管理と点滴、注入、食事介助、検査の介助など業務が多く、日中記録をする時間がなかなか持てないため、勤務終了後より記録を開始するといった状況でした。


残業代は申請するとしっかりつけてもらえていたので忙しい月などは残業代だけで5万以上いただいていました。夜勤手当が7000円/回と、他の病院と比較すると少ないほうだったと思います。夏季休暇は3日で、これも他の病院に比べると短かったです。月収は30万円ほど、手取りは25万ほどでした。


なぜ転職しようと思ったか

入職後4年目にはいったときに、結婚が決まり、また妊娠していることも分かったため主人が働いている土地で一緒に生活することになりました(ただし同じ鹿児島県内)。職場から新しい住居は1時間ほどの距離でしたが妊娠していたため通勤が困難となったこと、切迫流産の診断で退職することにしました。


どんな転職活動をしたか

退職直後は妊娠中であったためすぐには転職することができませんでした。ハローワークに行き、雇用保険の受給延長申請を行いました。

子どもが生まれて4ヶ月ほどたったときに、ハローワークに行き雇用保険の受給を申請し、就職活動を始めました。まだ子どもが小さかったため、主人の扶養内でパートで短時間の勤務にしようと考えていました。


そこで夜勤がなく短時間勤務で働くことのできる場所、託児所完備の場所に焦点を絞り正看護師の仕事を探しました。短時間勤務で夜勤なしとなると、なかなか病棟勤務の募集はなく外来勤務の募集が多かったです。

時給はどの病院も1000円/時前後でした。求人は病院・クリニックなど多数ありましたが、託児所完備の場所が3件ほどしかなく、その中で最近建て替えて綺麗な病院を選びました。

病院の建て替えと一緒に託児所もきれいになったと聞いたこと、勤務時間が9時~14時と短時間であったこと、自宅に1番近かったこと、唯一以前勤めていた消化器外科があり以前の経験を生かせると思ったためです。


ハローワークの方で手続きをし、後日面接の日程の電話があり、面接日が決まりました。面接官は事務局長と看護部長の2名でその日の受験者は私1人でした。面接時間は10分程度で、なぜこの病院を選んだか、看護技術の中で得意分野は何か、子どもの健康状態など質問されました。

面接中は終始和やかでとても安心しました。私の他にも数日前に3人受けていたそうです。面接後1週間以内に合否の連絡をしますとのことでしたが、その日のうちに来月よりお願いしますと合格の連絡が来ました。

ハローワークのに掲載してあったその病院の求人人数は1名でしたが、最終的には私を含め2名が働くことになりました。転職先が決まったのは就職活動を開始してから5ヶ月後でした。病院の規模は全体で200床ほどでした。


転職後の職場の様子、感想

外来で勤務することは初めてでした。私は処置・救急の部署の担当になりました。診察室から依頼される処置を行ったり、採血室で採血をしたり、問診ルームで問診をとる、救急外来に運ばれてくる患者さんの対応、放射線科の検査の介助といった業務内容でした。

外来患者数300人/日と多かったため、とにかく仕事をこなすことに精いっぱいでした。病棟では受け待ちの患者さんがいて、生活環境や家族背景など考慮しながらその方にあった看護を行うよう日々考えており、患者さんとも深く関わることが多かったです。


しかし外来は患者さんと話す機会などほとんどなく正反対でした。まだ慣れない環境で仕事を覚えることが精いっぱいだったこともあると思いますが患者さんとよりコミュニケーションのとれる病棟の方が良かったなぁと思うことが多かったです。

また外来と病棟とではクレームの多さも違いました。病棟勤務のときにはクレームを受けることがほとんどなかったですが、外来では待ち時間が長いというクレームが圧倒的に多く、時には怒鳴りかけてくる方もいました。


勤務時間は9時~14時で15日前後/月程度の勤務日数でした。時給は1000円で月収は8万ほどでした。残業はなく、定時でしっかり帰ることができていました。勤務時間中は子どもを病院の付属の託児所に預けていました。

その託児所は基本的に仕事の日しか預かってもらえないですが、病院にリフレッシュ休暇というものがあり、2回/月は休みの日でも託児所が利用できるという制度で活用している看護師が多かったです。

子どもの託児所はお弁当持参でした。入職後の託児所の説明会でお弁当が必要ということを知り、事前に調査しておけばよかったと思いました。


職場の先輩看護師は、子育て中の方が多く、子育ての相談などできました。また急な子どもの体調不良の際にもお休みの相談をしやすく、助かりました。しかしみんな年上のベテラン看護師ばかりであったため、気を遣うことが多かったです。

そんな中2人目を妊娠しましたが、この時は出産子育てを経験している方が多いので、体調を常に気遣ってもらったり、検査の介助などいろんな面で配慮してくださいました。


妊娠して分かったのですが、パート勤務は産前産後休暇・育児休暇の制度がなく、自分の体調をみながら退職する日を決め退職の形になるそうでした。

私は1人目の時に産前産後休暇・育児休暇を貰う期間に入る前に退職しており、金銭的に大変だったため次回は制度を利用したいと思っていました。病院を受ける際に確認しておけばよかったのですが、以前働いていた病院がパートの方でもその制度を活用していたため、活用できるものだと思い、その点の確認をしていませんでした。


これから転職する方へのアドバイス

私はハローワークで仕事探しをしましたが、看護師専用の求人サイトもあるようです。看護師は幅広い求人の中から選ぶことができますが、その病院によって看護の仕方が違ったり、使用している物品が違ったり、記録の仕方が違ったりして同じ看護師でも病院が変われば1から覚えていかなければならないことも多いです。

病院選定の際は自分が絶対条件とする点をしっかり確認してから転職活動を行うことをお勧めします。正社員やパートと働き方が変わると福利厚生が全く違ってきたり、勤務の内容も変わってきます。


子育てをしながらとなると独身の時とは違って、帰宅してからゆっくり休むということができないためその病院の状況を目で確認してから働くことも一つの手だと思います。

また求人サイトなとで検索すると口コミがみれたり、病院からの一言などコメントがあるものもあり、中には「ママさんナースも多く子どもの都合による勤務交代もしやすいです」などと記載しているところも数カ所あり、子どもの行事もですが子どもの急な発熱など病気になった際にも職場が協力的だと働きやすいため、子育てしながら仕事を続けようと思っている方には情報収集する際に参考になると思うのでおすすめです。

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