看護師の求人、特に経験者採用(転職の求人)は常に充実している印象がありますね。
そのため、転職もしやすいのではないかと思いますが、いくら転職しやすいからといっても回数が多すぎるとその後のキャリアに影響してくるかもしれません。
自分に合う職場を探したり、転職を機にキャリアアップを図るには、どのくらいの転職回数なら問題ないのかが気になる方も多いようです。
そこで、看護師の転職回数にまつわる気になる点をピックアップし、掘り下げていきたいと思います。
転職回数に関するアンケート
看護師はいろいろな理由で転職をする人が多い印象がありますが、実際はどうなのでしょうか?
転職をしたことがないと回答した看護師が約24%であるのに対し、回数を問わず転職をしたという看護師は約76%に上ります。
このうち、転職回数が1~3回であると回答した看護師が40%以上と多数を占め、中でも最も多いのが1回という結果になりました。次に多いのが2回で約23%、3回と回答した看護師は約13%となっています。
予想通り転職経験のある看護師が多数を占めましたが、転職をしたことがないと答えた看護師が予想以上に多かったと感じた方もいらっしゃるかもしれません。
看護師の国家資格合格後、最初に就職した職場に落ち着く人も決して少なくはなく、看護師ではありませんが、助産師は特に最初に配属された病院に長く勤務する人が多いようです。
看護師が転職をする理由としては、ライフスタイルの変化やキャリアアップが挙げられます。夜勤を含めフルタイムで勤務する看護師は、結婚や出産後今までのように働くことができないケースが多いです。
特に夜勤がある職場で働いていた場合、一般企業で働く人よりも生活の変化を機に転職を考えざるを得ないのは仕方がありませんね。
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・看護師が結婚を機に転職する時に気を付けるポイントは?
例えば、結婚や出産でフルタイムで働くことができなくなり退社をし、出産後にパート勤務で看護師の仕事を再開。その後育児が落ち着いてフルタイム勤務に復帰をすると仮定したら、2回転職することになります。
キャリアアップにおいても、現在働いている病院で希望の科に配属されることが期待できなかったり、その他自分のやりたい看護業務が充実している病院で働きたいとなれば、転職することになります。
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転職する看護師の年齢と回数について
では次に転職経験のある看護師の転職回数について、年代別に見たいきたいと思います。
20代は転職経験のある看護師が全体の半数以上を占めるものの、そのうち転職回数1回が約21%、2回が約24%、3回が約15%と回数については比較的少なめです。
これに対し30代は転職経験のある看護師が75%以上と大きく増えると共に、20代で転職回数2回の看護師が約17%だったのに比べ、30代になると約24%と上がっています。
40代は更に転職回数が増え、平均転職回数がなんと4回という結果に。年齢を重ねるごとに、転職回数が比例していくというのは間違いないようです。
転職回数は転職に影響する?
たとえ就職における看護師の需要が高いといっても、あまりに転職回数が多いとその後の採用に影響をおよぼすのではないかと心配する看護師もいます。
確かに一般企業の場合でも、転職回数が多すぎるとその後の転職に不利になってしまうような印象がありますが、今はヘッドハンティングなどで転職をする人も少なくないので、転職回数を重視することは少なくなっています。
とはいえ多すぎる転職回数は、たとえ看護師といえど採用担当者から良い印象は持たれません。看護師を採用する側の立場に立って考えてほしいのですが、転職回数が多いということは、それだけ1つの職場に在籍していた期間が短いことを意味します。
どんな職場であれ、看護師には長く勤務してもらいと思うものです。あまりに転職回数の多い看護師だと、「この人、うちでも続かずにすぐに辞めてしまうのでは?」と思われかねません。
転職回数はサラリーマンほど不利ではないですが、やはり多少不利に働くことは知っておくべきです。
ちなみに、看護師求人業界では1つの職場に最低3年勤務することが理想的とされます。ですので、6年経験の看護師が過去に1回だけ転職して、今回も転職活動しようとしているなら、転職回数の面で不利は全くありません。
対して、6年経験の看護師が過去に5回転職していたら、転職活動において多少不利に働きます。
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転職10回以上・・・これって辞め癖?
なぜ転職を繰り返してしまうのか
看護師の需要が高いからか、転職回数が多い人も多く、中には10回以上の転職経験がある看護師もいます。こうした人たちは、辞め癖がついてしまっているのかもしれません。さすがに10回以上となると多いと思いますが、これには何か理由があるのでしょうか?
一番多いのは、やはり「辞めても次があるから」という気持ちで転職をしてしまうパターン。
確かに需要は高いので転職はしやすいのですが、あまり頻繁に転職を繰り返していると気づけばどんどん条件が悪い職場に就職していた……ということにもなりかねませんので気をつけたいですね。
そのほか、仕事に対する考え方が真面目で、自分の仕事に自信が持てない人、いろいろと考えこんでしまう人も転職回数が増えてしまう傾向にあるようです。
辞め癖を直すにはどうすればいい?
自分の居場所が見つからなくて、転職をしているうちに辞め癖がついてしまった人は、働くスタイルを変えてみましょう。派遣で働くことでいろいろな職場を見ることができますので、短期などの派遣で働いてみるのも手です。
そのほか、1つの職場で働いて転職したとしたら、次はその職場よりも少しでいいから長く働くように努力してみましょう。少し、あと少しと頑張っているうちに、気づけば長く働けていた、ということになるかもしれません。
また、就業期間が短すぎるとボーナスが入らなかったり、収入が安定しないなどのデメリットも出てきます。
「あと○ヶ月頑張って、ボーナスで旅行をしよう」とか、長く働けるための自分の目標を設定し、それをクリアするべく努力することで、落ち着いて一箇所で働くことができたという看護師もいるようですので、ぜひ試してみてはいかがでしょう。
- 転職経験のある看護師が全体の半数以上を占める
- 平均転職回数は年代によって異なり、年代が上がるほど回数も増える
- しっかりした理由があれば、転職回数は転職に影響しない
- 転職を10回以上してしまう人は、辞め癖がついているかも。辞め癖を改める必要がある。
- 看護師の転職情報を探すには、転職サイトを利用すると効率的。比較検討もしやすい。
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