看護師のデスクワークの求人先は?



看護師の職場は病院やクリニックだけではありません。最近では資格や経験を活かして、医療系デスクワークの仕事をする看護師も増えています。デスクワークの仕事にはどんな求人先があるのか、そのメリットとデメリット、就業に必要なスキルなどに着いて詳しく説明します。


看護師のデスクワーク求人は?

看護師のデスクワークは、事務職系やコールセンター系などいくつかの種類に分けられます。デスクワークとは文字通り机に向かってする仕事を指しますが、単なるペーパーワーク以外にも選択肢があるのが特徴です。

次に看護資格や経験を活用できる求人先をまとめてみました。

事務職系



●医療事務(事務職・総合職)
事務職として一般的な医療事務(窓口受付、カルテ作成、レセプト、会計など)の仕事に看護知識や経験が活かせます。総合職としては医薬品の報告書のチェック、データチェックなどを担当する仕事があります。

●医療事務(データ入力・管理)
医療事務で処理したデータをコンピューターに入力したり、そのデータの管理を行なう仕事です。紙カルテや検査項目のデータ入力と管理を行なう仕事もあります。

●カルテスーパーバイザー
紙カルテをコンピューターに入力して電子カルテ化したり、カルテ内容を電子カルテに入力し、そのデーターの整理や管理を行ないます。

●治験コーディネーター(CRC)
製薬メーカーが新薬開発を行なう際に、臨床データを集めるための調整を行なう仕事です。カルテからの情報収集やデータ集めなど看護知識や経験が活かせます。

●臨床開発モニター(CRA)
製薬メーカーが開発した新薬などの効力に関する臨床データを集める仕事です。治験実施の企画や運営、治験が適切に実施されているか等の業務を行ないます。

●医療機器インストラクター
医療機器メーカーから病院やクリニックなどに出向き、商品である機器の説明と指導(使い方・保管方法等)を行ないます。

●クリニカルコーディネーター
医療機器メーカーや製薬メーカーの商品を紹介し、その使い方や保管方法などを説明する仕事です。営業やPR活動、デスクワークの仕事がメインとなります。

●保健指導(健診関連業務)
健診の事前・事後の準備、健診後の保健指導などを行なう仕事です。デスクワーク中心で、健診業務を行なうわけではありません。

サポート・管理系



●ヘルスケアコールセンター
健康ダイヤルや家族介護支援サービスなど、お客様からの健康相談に対応する仕事です。お客様の健康指導や疾病予防をサポートします。

●医療系商品関連コールセンター
医療機器メーカーの商品である機器に関して、病院やクリニックからの使い方や保管方法などについての問合わせに対応する仕事です。

●施設内管理業務(デスクワーク)
介護老人保健施設などの管理職です。看護師やスタッフの管理、ペーパーワーク、医療機関との連携などが主な仕事になります。

●救急通報コールセンター
契約者のお客様からの救急通報や健康相談などに対応する仕事です。救急車の出動要請や医療機関准新などのアドバイスも行ないます。

●保育園の看護関連業務
保育園や幼稚園、保育所などで薬剤の預りや与薬管理、ペーパーワーク(書類作成・管理・保管等)などを行なう仕事です。


デスクワークで働くメリット・デメリット



看護の現場で働くだけが看護師の仕事ではありません。資格や知識、経験を活かしてデスクワークをするのも看護師の仕事のひとつです。看護師がデスクワークで働くメリットやデメリットとは何なのでしょうか。

メリット

(1) 規則正しい生活ができる

デスクワークの仕事は朝9時から夕方17時までの勤務が一般的です。看護の現場にありがちな夜勤の3交代制などのシフト勤務はほとんどありません。

また勤務日も月曜から金曜で土日祝日は休みというスタイルが多いので、病院やクリニック勤務よりも規則正しい生活がしやすくなります。


(2) 体力的な負担が少ない

1日中立ちっ放しで仕事をすることが多い看護師と違い、デスクワークは座り仕事が中心になります。勤務中は走ったり急いで歩くといったことも少ないため、体力的な負担が少なくなるというメリットがあります。


(3) 比較的プレッシャーがない
患者の健康や生命に関わる看護師の仕事には大きなプレッシャーが伴います。デスクワークの仕事にもプレッシャーはありますが、ダイレクトに人の生死に関わることがないため精神的な負担が軽減されます。


(4) 職場ストレスが少ない
看護の現場は女性が多いという特徴があり、上司・先輩・同僚・後輩などとの人間関係で悩むケースが多く見られます。一般的なデスクワークの職場では性別や年齢、職種の異なる人が多数いるので、そうした人間関係のストレスが少なくて済みます。

デメリット



(1) 収入が減る可能性がある
夜勤シフトのある看護師の収入は、一般的なデスクワークの仕事よりも高めになる傾向が見られます。就業先や職種にもよりますが、転職した場合は収入減となる可能性が高いというデメリットが考えられます。


(2) 新しい知識や技術が必要になる
デスクワークの仕事に転職した場合、看護の仕事とは異なる新たな知識や技術を身に着ける必要が出てきます。ビジネストークやパソコンは必須になりますので、経験のない人は慣れるまで時間が掛かるかもしれません。


(3) 接客やノルマのストレスがある
営業やコールセンターの仕事をする場合、接客マナーやテクニック、売上(契約)ノルマなどが必要となることがあります。看護師の接遇とは異なるマナーや、成績を問われる職場ではストレスが生じる可能性もあります。


(4) 運動不足になりがちである
デスクワークの仕事は文字通り机に向かって行なうのが基本です。看護師のように立ちっ放しで仕事をしなくてもいい反面、運動不足になったという元看護師も少なくないようです。


デスクワークに必要なスキル



業種や職種によってデスクワークに求められるスキルは多少違います。次に主として必要となるスキルについて説明していきましょう。

●パソコン
基本的なパソコンの知識に加え、Word(ワード)やExcel(エクセル)といったソフトを使えるスキルが必要です。取引先の顧客や社内スタッフとの連絡にはメールを使う場合が多いので、パソコン用メールソフトのOutlook(アウトルック)などのスキルも不可欠でしょう。

●ビジネスマナー
取引先や関連会社、社内のビジネスパーソンとの接し方や話し方など、基本的なビジネスマナーのスキルが必要になります。看護の現場で患者や付添いの家族との接し方とは異なる部分がありますので、正しいマナーを身に着けておくと転職に役立つはずです。

●電話応対マナー
コールセンター勤務する場合は、電話応対マナーのスキルが不可欠です。ビジネスマナーと似た部分もありますが、顔が見えない相手との会話という点では独自のスキルも必要になります。滑らかな応対ができるよう事前にシミュレーションしておきましょう。

●ビジネスファッション
オフィス勤務をする場合、基本的なビジネスファッションの知識は欠かせません。職場に合ったヘアスタイルやメイク、服装、持ち物などのスキルを習得しておくと後で困らずに済みます。好みや実用本位に傾くのではなく、ビジネスの場で相手を意識したファッションを学んでおいてください。


こうしたスキルは一度身に着けておくと一生の財産になります。デスクワークの仕事をするうえでは欠かせないものであるだけに、しっかり習得しておくと自在に応用できるようになって便利です。個人で学べる環境がない場合は、ビジネススクールの講習会などに参加するという方法もあります。

この記事のまとめ
  • 看護師の資格を活かしたデスクワークは様々あります!
  • デスクワークにもメリット・デメリットがあることを知ろう!
  • デスクワークで求められるスキルを磨きましょう!



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