保健師の公務員としての求人・転職先は?



地域の人々の健康管理や疾病予防を行なっている保健師は、なんとおよそ8割が公務員として働いているそうです。

安定した仕事の代表ともいえる公務員として働けるということで、保健師の仕事に興味を持つ人もとても多く、転職先としてもかなり注目されています。

ここでは、公務員として保健師の仕事に就くための注意点やポイントなどについて解説しています。


保健師の公務員としての求人・転職先は?

多くが地域に密着した職場



保健師が働く就業先には保健所や保健センターなどが挙げられます。

また公立の学校で働く保健師も地方公務員として働いていますが、県や市などで働く行政保健師は、公立学校など教育機関で働く保健師とは取得しなければならない資格や就業にあたっての流れなどが違ってくるようですので、転職を検討している方はしっかり確認してから転職準備に取りかかりましょう。

行政保健師と学校保健師の違い

行政保健師は国家資格である保健師の資格を習得することが第一の関門となりますが、学校保健師は養護教諭とも呼ばれ、保健師の資格があっても就業することができません。

学校保健師になるには「養護教諭普通免許状」という教員免許をまず取得し、その上で教員採用試験を受けて合格することで就業が可能となります。

保健師の国家資格を持っている場合、養護教諭普通免許状の取得への道のりが短くなるというメリットがありますが、行政保健師とは必要な資格が違うという点は覚えていたほうがよいですね。

学校保健師として働く上で注意すること

公立学校で働くのであれば、学校保健師も公務員としての勤務になります。私立学校の場合は学校自体が採用を行なうので、異動や転勤ということはほとんどないのですが、公立学校の場合は転勤や異動が数年後とに発生する可能性が高いです。

これは行政保健師にもいえることですが、学校勤務の場合転勤がないと考える人が多いようなので、転職の際には注意してください。

また最初に配属された学校が小学校だったとしても、異動の際には中学や高校に異動になる可能性もあります。異動にあたっての希望は通りにくいといわれていますので、その点も踏まえた上で転職を検討したほうがよさそうです。


保健師の公務員を目指す際の注意点


公務員試験の合格は必須

行政保健師として働くにあたっては、保健師の国家資格を取得していることはもちろんですが、公務員試験にも合格すしなければなりません。公務員試験は就業する分野によって異なります。

教養試験については共通ですが、それぞれの分野で「専門試験」という試験があり、保健師の場合は専門試験で保健関連の問題が出題されます。


ただし、各自治体によって公務員の内容も異なり、一般的には前述した専門試験が行われるケースが多いようですが、自治体によっては専門試験を行わないところもあるようです。

公務員試験の対策を行う際には、ご自分が受ける自治体の試験傾向と対策をしっかり調べた上で試験体楽を行ないましょう。

求人情報が少ないことを覚悟する

行政保健師も学校保健師も、転職にあたっての求人情報はかなり少ないです。まず人員がさほど必要でないという点が理由のひとつですが、それに加えて保健師の離職率が少なく、空きが出ないということもあります。

学校保健師を見るとわかるかと思いますが、1000人近い学校でも、保健師は1人か、多くて2人です。これを考えると保健師の採用枠がどのくらい少ないかということが理解できるかと思います。


また保健師は公務員になりますので、安定していることから非常に人気がある職業です。そのため一度就職したら離職するという人はなかなかいないので、中途採用もほとんどありません。

求人が少ないということを覚悟し、その上で保健師として働きたいという方はこまめに求人情報をチェックして、チャンスを逃さないようにしましょう。保健師の中途採用として募集がかかるのは、産休の代わりなどが多いです。


また既存の保健師の補助として、派遣やパートでの募集はたまに入るようですので、雇用形態にこだわらず、保健師として働きたいと考えている方は、こうした募集枠に注目してみるのもよいと思います。

非正規雇用でも、保健師としての経験を積んでおくことで、実務経験ができて中途採用が行われたときに採用されやすくなるかもしれません。

<保健師の公務員としての求人・転職先は?・まとめ>

  • 保健師の転職先には保健所や保健センター、公立学校などがある
  • 保健所などは行政保健師保健師となり、公立学校の保健師とは必要な資格が異なる
  • 行政保健師になるには公務員試験の合格が必須、試験内容は各自治体によって異なる
  • 保健師の仕事は求人が少ないため、その点を踏まえた上で検討し、求人情報のチェックはまめに行なう
  • 派遣社員やパート雇用で保健師として働き、実務経験を積むのもひとつの方法


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