初めて就職する際には、皆さんそれぞれの最終学歴を経てさまざまな就職先で働き始めると思います。しかし途中でいろいろな出会いや考え方から、キャリアチェンジをする方も多いでしょう。
特に今は多くのキャリアチェンジを選択できる時代になりましたので、異業種への挑戦は珍しいことではなくなりました。
そのような中で、異業種から看護師という仕事に興味を持つ方もたくさんいます。社会人経験をかなり長く積んだ後に看護師への転職を希望する人も少なくありませんが、多くの人が心配するのが『年齢』についてです。
看護師の資格を取得するには年齢制限があるのか?また仮に資格を取得できても、実務に就くことは可能なのか?ここでは、看護師として働く上での年齢制限について考えていきたいと思います。
看護師の資格を取るのに年齢制限はある?
結論からいうと、看護師の資格を取得すること自体に年齢の『上限』はありません。ただし、いくつかの場面で年齢制限を設けているケースはあります。
看護師試験受験の下限について
例えば、看護師試験を受験することが可能な年齢は、いくつからでも受験できるわけではないので注意が必要です。
看護師になるには、最短で2年制の看護学校を卒業(見込含む)してから国家試験を受けるよう義務付けられており、この看護学校は高校卒業後に入学するのが一般的ですので、早くても国家試験を受けることができる年齢は20歳からということになります。
ちなみに准看護師の場合は、中学卒業+2年間の教育になるので、最短では17歳からということになるでしょう。
看護師試験受験に年齢上限はない
逆に、看護師試験を受けるにあたり、何歳までという上限は定められていません。そのため看護学校では10代から60代までの人が幅広く学んでいます。
ただし、看護学校の勉強はかなりハードなことで知られており、学科はもちろん実習も非常にボリュームがありますので、頭脳的にも体力的にも年齢を重ねている人にとって厳しいものになることは間違いありません。
また看護学校の入学自体が非常に倍率が高く、高卒で受験する人でも落ちてしまう人がたくさんいます。
そして、せっかく入学した人でもその大変さから看護師をあきらめてしまう人もいますので、看護学校を卒業すること自体決して楽ではないということを覚えておく必要があります。
遅いスタートダッシュはハンデがある?
病院側の採用における年齢制限について
多くの病院では、採用情報に年齢制限は設けていないところと思われます。しかしいくつでもいつからでも自分の希望条件で就職できるかというと、それも難しいようです。
高年齢の新卒を求めていない病院もある
同じ高年齢でも、長いキャリアを持つ看護師であれば比較的希望の条件で採用される可能性が高いですが、看護学校新卒などの時点で高年齢の場合、少なからず年齢が採用を妨げる要素になることがあります。
看護学校の就職相談などでは、病院側が採用情報に年齢の上限を記載していなくても、学校側にある程度の年齢制限を伝えているケースもあるようです。
特に大学病院などの大きい病院では、高年齢で未経験の看護師は募集しない傾向にあるようです。経験者であればブランクがあっても年齢は問わないが、未経験はNG、という場合が多いといわれています。
自分の希望がどのような職場かによって、希望が通る通らないが分かれてきますので、ご自身の今後のキャリアプランをよく考えてみてください。
その他高年齢からのスタートにおけるデメリット
高年齢で未経験の場合、採用以外にもいくつかのデメリットがあります。
ひとつには、未経験で看護業務を一から覚えていくことが厳しいという点です。夜勤のある病院であれば、勤務はかなり不規則になりますし、救急診療を行なう病院だとなお業務はハードになります。
新人の間は毎日仕事の予習復習をする、という看護師も多いので、看護学校での勉強同様苛酷さに耐えられるかどうかは大きなポイントです。
次に、年下の経験者から仕事を教えてもらうことに対する『プライド』的な問題もデメリットとして考えられます。
看護師は遅めのスタートを切る人が多いとはいえ、やはり高校を卒業後すぐ看護学校に行って看護師の資格を取得した人が多いです。なので、高年齢の人は業務上の先輩がかなり年下である。ということも少なくありません。
仕事の理解が浅ければ注意を受けたり、ミスがあれば厳しく指導されることもありますので、「年下から指図されるのは気分が悪い」と感じる人にとって、年齢を重ねた上での看護師スタートはかなりリスクが大きいのではないかと思われます。
また、看護業界はまだまだ女性が多いということもあってか、人間関係に人も多いです。どの業界でも多少の人間関係のトラブルはありますが年下をめぐってのトラブルはより心身を消耗する可能性がありますので、こうした点に耐えられるかをご自身で考えた上で目指されることをおすすめします。
高年齢スタートも寛容な業界
デメリットはあれど、高年齢でも目指しやすい業界
高年齢スタートにおけるハンデやデメリットをいくつかご紹介しましたが、それでも看護業界は他の業界と比べると、高年齢の未経験者も採用されやすい傾向にあります。
厳しい面も確かにありますが、高い志を持って一生懸命勉強し、知識や技術を身に付けることで、高年齢スタートでも希望の就職先に勤めることは十分に可能ですし、やりがいのある仕事を任されている人もたくさんいますので、我こそはと思う方はぜひチャレンジしてみてはいかがでしょう。
就職先探しは転職サイトを効率的に使う
転職サイトは、経験者採用ばかりが掲載されているような印象がありますが、『未経験者特集』などを組んで未経験者OKの求人を数多く掲載したり、通常でも未経験者採用について積極的に取り扱っているサイトが多いです。
複数の求人情報を一度に表示して比較検討する昨日が備わっていたり、活用することで就職先探しが効率的に行えますので、ぜひ使ってみるとよいと思います。
- 看護師の資格取得に年齢制限はない
- 高年齢スタートはいくつかのデメリットがある
- それでも看護業界は高年齢スタートに寛容な業界
- 就職先探しは転職サイトを効率的に活用しよう
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