看護師の転職体験談(3):総合病院から地元の療養型病院への転職


(写真はイメージです)


(愛媛県 28歳 女性)

転職前の職場と業務内容

転職前は、地域の中核を担う総合病院の外科、整形外科を主とする急性期病棟で勤務していました。地域との連携をとり、大体2週間の急性期入院期間が終了したら周辺の回復期、慢性期病院への転院を行っていく地域の急性期基幹病院としての役割がある病院でした。

前職の再就職の理由と退職理由

前職について、再就職に無知であった私は、総合病院で急性期という情報だけで今回の再就職先を決定しました。病院のホームページで求人があることを確認し労働条件や、給与、待遇等を熟知せず、職場環境も知らずの就職でした。

ホームページには、待遇や労働条件は面接時に応相談となっており、情報の記載はありませんでした。


また、面接時の待遇に関する説明は無く、給与や労働条件については入職決定後知ることとなりました。確認せず就職してしまったことで、後から自分の待遇を知り、かなり後悔しました。

職場雰囲気などの情報の無く、就職すると長く勤めるスタッフの厳しさや新人の排除傾向から、職場風土に溶け込むことが出来ず、その雰囲気に慣れていく自信が無くなり今回の職場を退職しました。

転職方法と転職決定の理由

前回の就職活動は、特に情報収集せずに病院のネームバリュで決定したため、かなりの後悔が残りました。

よって、自分での情報収集より何かの就職支援を受ける必要があると考え、就職と言えばハローワークと思いつき、とりあえず、離職票が届いてから、ハローワークに離職票を提出し、就職活動を開始しました。


雇用保険をかけていた為、失業認定を受けてから就職活動を行いました。認定日のハローワーク訪問による情報収集と、インターネットのハローワーク求人情報にて検索を開始しました。

就職先への希望としては、働きやすい環境、長く続けられる環境、将来を見据えて子育て支援や子育て世代のいる環境、残業が無く程良く忙しい環境、人間関係が悪くは無い環境など、続けていけそうな場所を考え情報収集を行いました。


市内、多くの求人情報がありましたが、待遇や福利厚生がまだまだ整っている病院は少なく、長く求人を出しているところばかりで、前の経験から長く求人を出しているところは何か問題があるのではないかと感じ倦厭していました。


検索をじっくり行い新たな求人をと待っていると、整形外科の急性期から療養型を扱う病院があり、小さな手術があり、手術室勤務や外来等ローテーションでいろいろな部門を経験できる病院の情報がありました。

地元と言うことで、病院の情報を少し知っており、友人の兄弟が勤めているとの情報もあり、面接希望を出しました。

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転職方法と就職試験の流れ

ハローワークにて紹介状を受け取り、面接試験を受けました。採用担当である事務長と、看護師長による面接で、前職の待遇や給与、病院の診療概要や、勤務形態、規則、待遇などをマニュアルに沿い説明を受ける面接となりました。

よって、そこで採用が決定したような感じで、「いつから来れますか?」という質問と、白衣やナースシューズのサイズの確認が行われました。そして、給与の締め日から働くことになりました。面接の印象から、事務長はぶっきら棒な感じでしたが、看護師長は朗らかで優しい感じがあり、おっとりとなごやかな感じで好印象でした。

転職後の印象

転職後の印象は、週に2回の手術日は少し忙しくなる時間帯もありましたが、マニュアルがしっかり立てられており、リーダーや他のスタッフに教わりながら業務に慣れていける感じがりました。決して大きくは無い病院ですが、院外研修や学会出席の旨を伝えると、自分の有給ですが休暇が貰えたり、勤務調整をしてもらうことが出来ていました。

子育て世代の看護師の方も多く、また、子育てを経験した看護師もいる為、子育てに対して協力的で子供が熱を出したり、病気になると早退や休暇をとっても誰も文句や非協力ていな事を言う人はいませんでした。協力し合い、穴を埋めることが出来ていたように感じます。

また、慣れ合いにならないように、ローテーションで外来、病棟2か所の転属があり、業務分担型の仕事内容でしたが、様々な経験が出来ました。


手術日には、手術室看護師は決められておらず、その日の手術室担当者が手術患者に責任を持つと言った流れで、全員がどの仕事も行えるように教育指導、マニュアルの作成がしっかりしていました。夜勤も、各病棟2人体制で1つの病棟で30人ずつ程度を担当していましたが、決められた仮眠など協力してとることが出来ていました。

給与に関しては、前歴の病院の基本給を尋ねられ、それまでの経験が2年半の看護師経験があったため、前歴の基本給与に1万円程度足した19万円に、夜勤や通勤などの各種諸手当がつくようになりました。よって、前歴の年収が300万円程度だったのが、320万円程度となりました。

前歴の賞与は、3.85カ月分を6月と12月に分けて支払われていましたが、今回の病院では、3.2カ月分を7月と1月に支給されていました。勤務時間は、9:00~18:00、17:00~翌9:00で、残業は一切なく、申し送りもこの時間内で完全に終わるようになっていました。夜勤手当は、1回1万円で、前の職場よりも高く支給されていました。

転職時の注意事項と学び

転職に際して注意点は、やはり情報収集が一番大切でした。何も知らずに求人情報があると言うだけで飛びついていては、後悔のもとです。最低限の給与、勤務時間、業務内容や病院規模、待遇や福利厚生などの情報は知り得たうえで就職することが大切です。

今回は、自身の身体的な健康上の理由で退職を余儀なくされましたが、もし、健康上問題が無ければずっと続けていきたい職場でした。


スタッフ同士の協力体制や、楽しくアットホームで働ける環境、職員間の互いの理解がある職場でした。また、マニュアル化が徹底され、自分がどの分担に割り当てられても回数をこなせば慣れることが出来る教育、マニュアル体制も働きやすい要因だったと思います。

転職の際は、じっくり時間をかけて妥協することなく情報収集をすること、また、ハローワークでは、求人情報の内容しか教えてもらえない為、自分の知人や友人、看護師の同僚などから情報を得て実際の声等をもとに転職活動をするべきだと感じました。


自分がどのような環境で、どのような看護を行いたいか、どのような業務形態や勤務形態をとりたいかなど、就職先に対する希望をしっかりと固めておくことで働きたい職場を見つけだすことが出来ると感じました。曖昧に、ただある求人を見るだけでは自分のしたいことが出来ません。長く仕事を続けるためには、自分のやりがいを持てる職場への就職が不可欠と感じました。



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