訪問看護認定看護師の仕事と役割



高齢化が急激に進む日本において、在宅医療は最も求められる医療のひとつに数えられます。在宅医療の需要は今後一気に高まることが予想され、高度な在宅医療の実現の中心的役割を担うことができる訪問看護認定看護師のニーズもますます増え続けると考えられます。

今回は、そんな大注目の存在である訪問看護認定看護師の基礎知識や役割についてご説明したいと思います。


訪問看護認定看護師とは



訪問看護認定看護師とは、日本看護協会(JNA)の認定看護師認定審査に合格し「訪問看護分野で熟練した技術と知識を有すると認められた看護師」のことを指します。

訪問看護認定看護師が設置されたのは2006年と他の認定看護師と比較して歴史が浅く、全国的にもまだまだ数が少ないというのが実情です。そのため、需要に対して供給が釣り合っているとは言えない状況にあり、人員育成と人員確保が急務とされています。


在宅医療は「住みなれた自宅で療養したい」「最期の時まで自分らしく、思い出深いわが家で過ごしたい」といった患者さんの想いやご家族の願いを実現する医療です。

在宅医療では、医師や薬剤師、理学療法士などの医療関係者がチームを組み、患者さんの自宅へ定期的に訪問して実施する、計画的・継続的な経過診療・医学管理を指します。訪問看護師はこのチームの一員として、患者さんに最も近い距離から医療を実施・実現するキーマンとも言えます。


仕事内容や役割



訪問看護認定看護師は、病気や障害などで通院が困難な患者さんの自宅を訪問し、医師の指示やチーム連携によって看護業務を行います。

訪問認定看護師という言葉から、在宅医療において、患者さんとその家族に専門知識や熟というイメージを抱きがちですが、他にも病院と地域、病院と患者・その家族との結びつき・連携をスムーズに進める潤滑油としての役割も担っています。

また、認定看護師にとっては看護職に対する指導も大きな責務となっており、訪問看護の実践を通して、他の看護師に対して指導を行うことも重要となります。


訪問看護認定看護師の給料



訪問看護認定看護師の認定を受けるまでには、多くの時間と費用、そして努力が必要です。これらの努力や苦労が給与という形で報われるのが一番ではあるのですが、残念ながら日本の医療現場においては、訪問看護認定看護師の認定で大きく給与アップが望めることはありません。

訪問看護認定看護師の基本給与は、認定を受けていない看護師と同等で、勤続年数や役職によって設定されます。その上で、勤務先によっては「資格手当」「教育・指導手当」などの形で手当が支給されることがある、といった程度なのが現状です。

この手当についても決して高額なものではなく、3000円~20000円程度が相場とされます。これはどの認定看護師にも共通するもので、給与アップのために訪問看護認定看護師を目指したのに肩すかしを食らった、という方も少なからず存在します。


訪問看護認定看護師に向いている人



訪問看護においては、あらゆる症例に対応できることが基本となるため、内科全般の知識はもちろんのこと、心臓や呼吸器系、消化器系などの専門知識や熟練の手技技術などが求められます。そのため、病棟看護師として高い実績を持つ方などには適正があると考えられます。

また、病院よりもより近い距離で患者さんとそのご家族に接することになるため、人との距離感を意識しながら対処できる対応力、高いコミュニケーション応力なども求められます。コミュニケーション能力に関しては、医療チームや地域の行政機関、薬局や介護施設の職員などと連携を取ることが多いため、必須ともいえる能力です。

その他、在宅医療においてはケースマネジメントや安全管理、本人やご家族に対するセルフケアの提案、訪問看護スタッフの管理指導なども担当するため、管理者としての資質も必要だと言えます。


訪問看護認定看護師になるには



訪問看護認定看護師となるためには、日本看護協会の認定看護師認定審査に合格し、登録をすることが必要となります。この認定審査を受けるためには次の条件を満たすことが必要です。

1.日本国の保健師、助産師および看護師、いずれかの免許を有している
2.実務経験が5年以上(うち3年以上は訪問看護分野の経験)
3.1、2を満たした上で、認定看護師教育機関において認定看護師教育課程を修了している(6ヶ月、615時間以上)


これらの条件を満たすことで、筆記試験・認定審査に臨むことができ、合格すると認定看護師認定証が交付され、訪問看護認定看護師としての登録が可能となります。

認定看護師教育課程を実施する認定看護師教育機関は、全国に53機関あり、多くの機関で平日の昼間に講義が行われています。そのため、看護師として勤務を続けながら通学をするのは困難で、多くの受講者が仕事を休職、または長期出張扱いで休み、勉学に励んでいます。中には週2日のスケジュールとなっており、働きながら通える教育機関もありますが数は少ないです。


認定看護教育機関は全国的にも偏在しており、自宅から通える方は非常に少ないとされます。特に訪問看護の教育機関は少なく、全国にわずか4校(東京、愛知、兵庫)しかありません。

そのため、大半の受講者が受講期間自宅を離れ、学校近くに住まいを借りて生活をしながら勉強に取り組んでいらっしゃいます。


認定看護師教育機関は全ての機関でカリキュラムが共通しているため、どの学校を選択して受講内容に違いはありません。しかし、必要となる学費は学校が独自に設定しているため、場合によっては大きな差が出る場合もあるので注意が必要です。

なお、訪問看護認定看護師の教育基準カリキュラムは、総授業時間数615時間以上となっており、内訳は共通科目105時間以上、学内演習・臨地実習200時間以上、基礎科目・専門科目は規定なしとなっています。


まとめ

病気や障害があって通院が困難な高齢者の方や、自宅療養を希望する方の割合は年々増加傾向にあり、訪問看護認定看護師のような訪問看護の専門職は全国的に需要が高まりを見せています。

認定看護師は現在21分野を特定していますが、訪問看護認定看護師はその中でも特に将来性があるものの一つだといえるでしょう。


しかし、その訪問看護認定看護師の審査を受ける条件となる「訪問看護分野での3年以上の実績」を積むことができる病院というものは意外に少なく、目指したいけれど実績を積む場所が見つけられないという方も多いようです。

そういった時に役立つのが、看護師専門の転職支援サイトです。


転職支援サイトには、条件を設定して詳細な検索ができる機能を備えた所が多く、訪問看護を実施する病院や医療施設を探すことも容易にできますので、効率良く勤務先を探すことができます。

さらに、会員登録をすることで無料利用ができる、アドバイザーやキャリアコンサルタントを準備している転職支援サイトがほとんどなので、是非活用してみて下さい。


キャリアコンサルタントやアドバイザーは、出した条件に合った求人案件を探し出してくれるだけでなく、認定看護師になるための手続きや学校への出願の仕方などについての相談にものってくれるので、かなり心強い味方となってくれるはずです。

これらのサービスを利用することで別途費用が発生する、サイトが提案する勤務先に就職しなければならないといった不利益は生じませんので、まずは気楽な気分で相談することから始めるのもオススメです。

この記事のまとめ

  • 高齢者が進む日本において、訪問看護認定看護師の需要は急速に伸びている
  • 認定看護師となるにはある程度の学費や時間が必要だが、働きながら学校へ通うのは難しい
  • 認定看護師になったことで基本給与アップは望めないが、手当が支給されることが多い
  • 認定看護師審査を受けるための実績を積みたい場合は、転職支援サイトを活用すると効率的

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