看護師の転職体験談(20):精神科単科病院から精神科病院への転職


(写真はイメージです)

(神奈川県・31歳・男性)

転職前の仕事

10年程前看護専門学校を卒業しました。元々准看護師の免許を持っており、准看護師で2年程働いたのちに正看護師になるために看護専門学校へ再入学しました。卒業してからは准看護師時代から働いていた精神科単科病院へそのまま入職。看護専門学校へ通うための奨学金を借りていたのでお礼奉公として3年間働きました。

精神科病院では1年目は治療病棟に配属され、月4回の夜勤をこなしていました。通常の業務はバイタル測定、採血、GE施行、作業療法の付添い、隔離室の管理、他科通院の付添い、外出の付添い等精神科ならではの業務です。

2年目は急性期病棟へ配属されたので、入院時のアナムネを取ったり、身体的な管理が必要な患者さんもいるので身体管理にも力を入れていました。3年目はデイケアに配属され、プログラム運営や就労支援継続B型事業所へのサポートやハローワークとの連携、プログラムではSSTや就労支援のサポートを主に行っていました。

転職を考えた転帰

精神科病院へ看護専門学校卒業後そのまま入職し、3年間のお礼奉公が終わったので次のステップを考えようと思ったのが第一のきっかけです。働いていた精神科病院は病床数が350床ほどで、病棟も8棟、治療病棟、療養病棟の他にも日本でも珍しい児童思春期病棟やストレスケア病棟も持ち合わせている病院でした。

私自身、大きな病院ではなく小さな病院でこじんまりと看護師の仕事をしたいという気持ちがあったので少々現実とはかけ離れてしまっていました。


次に女性職場なので人間関係が複雑なのも転職を考えたきっかけです。人間関係が良ければ自分の理想と少し違いが生じたとしても我慢が出来ると思うのですが、やはり人間関係が悪いとどうしてもその職場にいたくない気持ちが高まります。

例えば、主任から科長へなった看護師さんへ、昇進をよく思わないスタッフが嫌がらせをしていました。精神科の病院では抗精神病薬や睡眠薬を多用するので厳重な管理がされているのですが、わざと患者さんに飲ませる薬を紛失させて科長へ責任を取らせたりするのです。


そんな状況に私も巻き込まされそうになったりするのでとても業務が出来る環境にはありませんでした。そんな時に看護部の顧問と話す機会を設けてもらい、転職するならばしたいと思った時にするのが後悔せずに良いとアドバイスをいただいたので転職する決意が固まりました。

転職活動

 まず転職活動で行った事は、どんな病院が自分に適しているのかを把握するために顧問と面接をして自分が思い描く看護師像はどんなものかを見つけ出しました。

自分は、仕事はゆったりと行いたい方なので、外科や内科などの多忙な病院などでは働けないと思っていましたが、顧問と話していくうちに自分は向上心があるので忙しい病院へ就職しても良いのではとアドバイスされました。


次に転職する候補病院を挙げました。私の第一条件としては月に4回以上夜勤があるが、夜勤専従ではないというものを挙げました。この理由は、夜勤は明け休みでそのまま公休になることが多いので、仕事量は多いけれど休みの時間も多く取れるので家族サービスや自分の時間に使えるからです。

ただ、夜勤専従になってしまうと家族との擦れ違いも頻繁に行ってしまうのでNGでした。


第二条件としては顧問から外科や内科への転職を勧められましたが、結局今のスキルを出来るだけ活かしたいと思い、精神科を希望しました。それ以外も細かい条件があるのですが、大きな条件はこの2点だけです。

条件が整ったので次は本格的な候補病院の洗い出しです。まずは同期の看護師などへ連絡したり、同僚や上司へ転職の相談をしたのですが、精神科で働いている看護師がやはり少なく、「この病院がいいよ」と紹介されても自宅からすごく遠かったりと中々条件が合いませんでした。


そんな時にインターネットで看護師専門の転職支援会社を知り、マイナビ看護師へ登録しました。看護師専門で行っているので病院の情報量も豊富で、担当スタッフが面接のサポートや調整、履歴書の書き方まで教えてくれるというので早速情報を登録してみました。

先に挙げた条件を打ち込み連絡を待っていたのですが、2日後にメールで希望している条件に合う病院が複数挙がってきました。


1つは自宅から車で10分ほどの精神科病院、2つめは自宅から車で20分ほどの精神科病院などです。両方とも自宅から近く通勤も便利だったので担当スタッフへすぐに電話をし、2つの病院のメリットとデメリットを教えていただきました。

やはりどの職場にもデメリットはあるものなのでどちらか少ない方を選ぼうと思いましたが、2つの病院共に私が感じるデメリットはほとんどありませんでした。ただ、メリットは若干差があり、特に福利厚生でジムの割引などがある方があったのでそちらを優先しました。


候補が1つに絞られたので次は面接日の調整だったのですが、担当スタッフへ相談すると私の勤務日に合わせて調整するとの事で私は全く何もせず気楽でした。

履歴書も実はあまり書いたことがなく、今の病院にも履歴書なしで採用となっていたので不安でしたが、担当スタッフの方が丁寧に教えて下さり、何も不安なく面接日当日を迎えることが出来ました。

面接当日には事務局長と看護部長が面接に入ったのですが、急性期やデイケアでの経験をすごく買ってくれて「入職したらその経験を十分に活かしてほしい、宜しくお願いします」とすぐに内定をいただきました。事務局長、看護部長共に非常に人柄が良く穏やかだったのでそれもよかったと思います。

転職後

転職してからは急性期病棟に配属になり、忙しい日々を送っていますが、まず人間関係には全く悩まなくなりました。というのも今の病院は病棟内でチーム分けがされており、その中で問題を解決するシステムが整っています。

つまりは常にコミュニケーションを取れる環境になりましたのでスタッフ間で不満を持つことが少ないです。


残業は前の病院よりも増えてしまいましたが、その分仕事の充実感は増えたので転職は成功したと感じています。給料面での待遇もよく、転職前は夜勤4回で月の手取りは23万円ほどでしたが、転職後は、夜勤4回は変わらずですが、手取りが26万円ほどになりました。

特に転職して良かったと感じたことは福利厚生の手厚さです。私は単身でしたので独身寮を借りたのですが、そこへ引っ越す費用は病院が全額負担してくれましたし、そもそも寮の代金は月額0円なのが魅力的です。寮の中でも定期的に飲み会が開かれるのでそこで日ごろの仕事の愚痴や悩みを消化できるのも普段の仕事がスムーズに進む要因なのではと思っています。

まとめ

転職に必要なことは「思い切り」です。やはり仕事を辞めるのは気が引けるし、中々踏み切れることではないかもしれませんが、チャンスはすぐ近くに転がっています。思い切りさえあればそのチャンスをものにすることはできるのでぜひ転職をチャレンジしてほしいです。

特に大事なことは転職先をどのようにして見つけるかだと思います。看護師は同期が沢山いたり、看護学校の同級生や先生などの横と縦の繋がりが多い職種です。


それを活かすところが転職の機会だと思うので、日ごろから同期の看護師とコミュニケーションを取ったり、看護学校の同級生や先生との関係を途切れさせないのもポイントと思います。また、私のように転職を支援してくれるサービスを使うのも非常に有効な手だと思うので色々なつてを使って有意義な転職になればと良いと感じます。

 看護師の転職活動で気を付けたいこと

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