看護師の転職体験談(7):急性期外科病棟から介護施設への転職


(写真はイメージです)


(愛知県に住む30歳男性)

転職前はどんな仕事をしていたか

転職をする前には市内の総合病院に就職をしており、総合病院の中でも急性期外科病棟で働いていました。急性期外科病棟では、脳神経・呼吸器・消化器の総合外科になっており、手術前から患者を受け持ち、安心して手術に望めるようにしていきます。

術後は、感染防止と疼痛軽減に努めており、離床の指示が出た場合には回復期やその他の病棟へ転棟という流れになっていました。

なぜ転職しようと思ったか

病院で手術をされる方の多くは高齢者であり、脳梗塞等による合併症にてADLが悪化し、長期の病院生活により自宅へ帰るのが困難になる患者様が多くみられました。いままで自立していた患者様の介護が必要となると元の自宅へ帰ることができず、施設に入られることが多くみられていました。


しかし、施設に入られたのちに1年も経過しない間に再び救急車で病院へ運ばれ再手術を行う患者様が多く見られています。中には再び退院し元の施設へ帰られても再々発症し病院へ運ばれている状況もありました。そうした状況を見ている中で、病院を退院したら終わりではないことがわかりました。

退院した後の過ごし方というのはとても大切だということを思い、病院から退院した後の患者様に携わりたいという思いから転職を考えました。その中でも病院での知識や経験を生かすことができる施設を検討していきました。

どんな転職活動をしたか

転職をするにあたって最初は、看護の転職サイトで開かれている合同説明会へ参加しました。合同説明会で60の医療法人が参加されていました。

説明会では病院や施設で現在働いている職員が説明にあたっており、職員でも3年~4年の経験の方が多く見られていたため、私たちと同じ目線でお話しができました。

面接等では聞けない細かな業務内容まで詳しく聞くことができたため、転職するにあたってとても参考になりました。合同説明会では病院が多かったため私の働く希望としている介護施設は少なく6か所のお話しか聞けませんでした。


話をして気になるところもありましたが、私は市内の施設を希望していたため、6か所とも希望に合いませんでした。その後インターネットを利用し、看護の転職サイトから少しでも興味あるところのパンフレットを取り寄せました。

そこから興味のもった施設を抜粋し、抜粋した中で具体的な給料が示された紙が入っているところと入っていないところがあったため、入っていないところには直接担当者へ電話し確認しました。

しかし給料が書かれていない施設は直接面談してお話しますといわれました。気になった5つの施設を電話にて予約をとり、見学と面接を行いました。

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面接の序盤では、看護師になった理由、なぜ前の病院を辞めたのか、なぜ介護施設の看護師になろうと思ったのか、どうして貴施設に面接に来たのかを聞かれました。しかし学生の時や一般企業などの複数面接ではなく、一対一の面接なのでとてもリラックスして行うことができました。

後半には施設に就職したらどんなことをしていきたいのか、今後どれぐらいの給料がほしいのかなどの将来的な話もすることができました。すべての施設が面接後に就職できるのならば連絡をしてほしいと言われました。介護施設では看護師不足なところが多く、男性看護師は活躍できる場なので是非来てほしいということでした。


5つの面接した施設を比較するときに、前職での給料が31万円だったため、それと同等又はそれ以上の金額が頂けるか、ナースステーションや職員の休憩室は綺麗にしているか、施設で働く職員が笑顔で仕事しているかを重視して比較しました。

転職先に決めた施設の給料は33万5千円で前職より高く、介護施設では匂いが気になるところが多い中で転職先では施設全体がとても清潔にされており整理整頓されているため気になる匂いはなく、あまり目につかない休憩室もしっかりと綺麗にされていた。


何より一番の決め手となったのは、職員のほうから笑顔で挨拶をしていただき、どの職員も楽しそうに仕事をしている部分が見られた。今後一緒に仕事をしていく上で一番大切となるのは同僚であり、楽しい職場にすることがよりよい施設にすることの第一歩になっていく。

職員が楽しく笑顔で働くことでそこにいる患者様も笑顔になるため、働くなら楽しく仕事をしたいという思いが強かったため、転職先に決めました。

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転職後の職場の様子、感想

転職先では、見学の時と同様にみんなが笑顔で出迎えて頂けて、介護士だけではなく、看護師や調理師、理学療法士や作業療法士も含めてみんなが楽しく仕事をしている姿がみられていた。ただすべてが良いところばかりではなく、職員不足なため患者様のペースに合わせた介助ができていない部分が多くみられていました。

例えば入浴は次々と流れ作業になっており、食事介助では一人で何人も介助している姿がみられていました。また看護師は高齢の方が多く、現在の医療を理解していない人や知識に欠けている人が多く見られていたため、病院から入所された方が再び病院へ入院することも見られています。

実際に就職すると見学や面接ではみられない部分はありましたが、私が病院で学んだ知識や技術を生かすことができ、私の思いを叶えるのに最適な場所だと感じました。


転職活動を通じて感じたこと、学んだこと、これから転職する人へのアドバイス

転職活動をするにあたって、最初はとても勇気のいることだと思います。転職をする理由には人それぞれありますが、慣れ親しんだ職場を離れること、一緒に過ごした同僚との別れ、患者様との別れ等でとても悩むことが多くあります。


実際に転職するべきなのか、転職してうまくやっていけるのかという不安もみられます。一つの職場にずっといることも一つの選択方法ではありますが、転職することによって自分の可能性を見いだせることもあります。

前の職場ではできなかったことが新しい職場では行うことができ、いろいろな職場で学ぶことにより多くの技術方法を学ぶことができ、自分の財産になります。


転職することにはリスクはありますが、それ以上に学ぶことが多く、自分に合った職場を探すことは将来を考えるととても大切になります。少しでも転職を考えている人がいるならば前向きに捉えて考えていってほしいと思います。


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