看護師の転職活動、面接で志望動機は何言えばいい?



自分の希望や要望を満たすことができそうな求人が見つかり、早速応募をしよう!と意気込んでみたのは良いものの、面接で必ず聞かれる志望動機について「一体どういう風に答えれば良いのだろう?」と悩んでいう方も多いのではないでしょうか?

転職対策についてまとめたホームページやサイトなどを見ると「志望動機は採用に大きな影響を与える」など書かれていることが多く、あまり適当なことは答えられないぞ!と、構えてしまうという人も多いかもしれませんね

そこで今回は、面接対策で特に重要な志望動機について詳しく見ていきたいと思います。


良い志望動機とは


なぜ志望動機が重要だとされているの?

志望動機は採用に深く関わるものだと言われていますが、それはなぜでしょうか?

採用担当者は、面接というとても限られた時間で応募者が採用にかなう人物・人材であるかどうかを見極める必要があります。その一つの判断基準として志望動機は重視されています。s


志望動機は、その人が仕事に対してどういった考えや姿勢で取り組んでいるのか、熱意ややる気はどの程度あるのかといったことを推し量るのに大変役立つ情報です。

また、面接中にしっかりと自分の志望動機を話すことができる人は、面接前に万全な準備を行う努力をしている、物怖じせず自分に自信がある、初対面の人物を前にしても十分会話ができるコミュニケーション能力が高い、といった印象を採用担当者に与えるということも押さえておきたいところです。


良い志望動機とはどういったもの?



良い志望動機とは、面接担当者に興味を抱かせ「採用に値する人物である」と判断させるきっかけとして働くものです。志望動機が他の応募者と差別化できないようなありきたりなものであったり、人物像や熱意が全く伝わらない曖昧なものであったりした場合は、まったく意味をなさないといっても過言ではありません。

このことを念頭において、良い志望動機とはどういったものか考えて行きましょう。

1.主体性があることを強調する

主体性は積極性や自主性にも通じるもので、常に自己研鑽を行う必要がある看護師にとっては欠かすことはできません。

新卒以外の看護師の場合は即戦力であることが何より望まれますので、新しい職場で積極的に動き、自分から仕事に関して学ぶという姿勢は大変重要となります。これを実現するために主体性・自主性は不可欠です。


また、職場においては上司や医師の指示に従うことも大切ですが、緊急時に自分の考えで臨機応変に事態に対応することも大変重要です。指示を待たずとも自分の考えで動くことができる人材は、看護師として高く評価されます。

こういった優れた人材であることを印象づけるためにも、主体性があることをアピールできる志望動機を考えてみましょう。

2.具体的な内容にする

志望動機で意外に多いのが、曖昧でふわっとした内容のものです。「病院の理念に深く共感しました」という志望動機を語る方も多いですが、この言葉・文章からはその応募者がどういった考えを持つのか、仕事に対してどういった姿勢で臨んでいるのか全く分かりません。

しかし「貴院の理念を実践する上で大切なのは、人として思い遣りの心を持ち、細かな部分まで観察した上で気配りを怠らないことだと考えています」などといった切り口から動機を語ると、より自分の考えや人柄が面接官に伝わりやすくなるはずです。

自分がどういった人物でどういった姿勢で仕事に取り組んでいるのか、そういった部分を相手にしっかり伝えることが必要だ!ということを頭において、志望動機を練り込むことをおすすめします。

3.組織にとって価値ある人材であることを伝える

病院や医療施設が求めているのは、組織にとって価値がある有益な人材です。個人としてどんなに能力があったとしても、他者と協調できない人物や、スタンドプレーに走るような人材は不要と判断されるケースが多いことを覚えておきましょう。

特に看護師は業務をチームプレーで進めることが多い職種ですので、コミュニケーション能力や協調性の高さなども重視されます。

志望動機は自己アピールのチャンスではありますが、あまりに自己主張が激しいと、自分のことにしか興味がない傲慢な人物である、組織人としては不適格といった判断をされる場合もあるので注意が必要です。


志望動機で面接官に好印象を与えるためのポイント


1.ありきたりな志望動機を口にしない

最近よくある志望動機のパターンが、ポジティブな印象を与えることを重視するあまりに、内容がありきたりなものになるというものです。

近頃はインターネットで「志望動機」と検索するだけで、ある程度パターン化された「志望動機の書き方・作り方」を知ることができます。その多くが、応募者が前向きな姿勢で転職に取り組んでいることを強調したものとなっています。

そのため、ネットで仕入れた知識を元に「教育制度が充実していると知り」「○○の分野で高い技術と実績を誇っていらっしゃるので」「キャリアアップ・スキルアップしたいと考え」といった、病院の良いところを褒めちぎったり、自分がいかにポジティブな人間か印象づけたりするような、パターン化した志望動機を口にする方が多数存在します。


しかし、こういった内容は数多くの応募者・志願者が口にするものであるだけに、面接官も耳にすることが多く、印象にまったく残らなかったり、他者と比較検討しづらく没個性に感じたりするため、採用に至らないケースがほとんどとされています。

そのため、志望動機を考える際は考えや熱意を自分の言葉で相手に伝えられるよう、より具体性を持たせることが大切になります。

例えば、スキルアップのために転職活動をしているということを伝えたい場合は、具体的にどのような部署でどういった役割を果たしたいのか、必要とする資格があるのであれば、どのような方法でいつまでに取得したいと考えているのか、そういった所まで伝えられるよう内容を煮詰めておく必要があります。

2.応募先が掲げる理念や方針をリサーチしておく

病院や医療機関のホームページなどをチェックすると、その施設や病院の経営方針や理念を知ることができます。この理念や経営方針を把握しておくと、面接官に好印象を与える志望動機をまとめやすくなります。

「患者さんの立場に立った医療の提供」といった理念を掲げた病院であれば、どのような考えを持ち、どのような姿勢で仕事に取り組めば良いかイメージしやすくなるはずです。このイメージを元に自分が目指す看護をより具体的に考え、理念とすり合わせていくことができれば、面接官に好印象を与える志望動機ができあがるはずです。

3.自分の経験を踏まえた上で目標を掲げる

志望動機を考える上でやりがちなのが、自分の経歴や実績を並び立ててしまうということです。面接官にとって、応募者の経歴や実績は重要な情報ではありますが、それらは履歴書の内容を読めばある程度分かるものです。

そのため、面接の際に改めて実績や経験をアピールしたところで、面接官から共感や好感を得ることは難しいというのが実情です。担当者によっては「自分の能力を自慢する人物」と感じるケースもあるので十分気をつけましょう。


応募動機に実績や経験を反映させたい場合は、それらを元にして新しい職場でどう働きたいのか、どのように成長しスキルアップしたいのか、そういった部分まで具体的に考えた上で目標を掲げてみましょう。

そうすることで前向きさをアピールすることができるだけでなく、転職先が優れている部分(研修制度が整っている、最先端の医療が実施されている)などを取り上げることができるため、担当者に好印象を抱かれやすくなるはずです。


看護師転職に成功した志望動機の例



志望動機について注意点や好印象を与えるポイントなどをご紹介してきましたが、やはり具体例や例文があった方が考えやすいという方もいらっしゃると思います。

そこで、転職に成功した看護師の志望動機の例文をいくつかご用意しました。参考として役立ててみて下さい。

例文1

「私が貴院を志望した理由は、患者さんにとって最良・最適な医療を提供することに非常に重きを置いていると感じたためです。

貴院のホームページに掲載された「満足度調査」を拝見しましたが、患者さんとそのご家族に貴院の医療がどのように捉えられ受け取られているか、客観的に判断しようと努めておられることが感じられました。そして、その判断を提供する医療や看護の品質向上に役立てていることに深く感銘を抱きました。

私は業務において常に自分自身を客観視することを心がけており、他者の視点で自分を省みて、行動や考えを改善していくことを信条としています。この私の考えや心がけは、貴院が現在行われている取り組みに十分活かせるのではないかと考えております。」

例文2

「貴院はラダーシステムをはじめとした教育制度が充実しており、看護師として成長できる機会と環境に恵まれているという点に大きな魅力を感じました。

複数の専門看護師や認定看護師の方々も活躍をされており、高い能力と豊富な知識を持つ方達と働くことで、看護師としての在り方や姿勢、手技や専門知識などを学ばせていただきたいと考えております。

現在、緩和ケア認定看護師となるべく実務経験を積み重ねており、5年以内に認定を受けることを目標としています。」

例文3

「急性期病院に勤務していましたが、がんと戦う患者さんを看護する中でがん看護を深く学びたいという気持ちを抱くようになりました。

貴院は地域のがん医療の要としてがんセンターを併設されており、高度ながん治療を実践されていますので、是非貴院で看護師として働き、がん看護をより専門的に学んでスキルアップしたいと考えております。将来的には、がん化学療法看護認定看護師の取得も視野に入れています。」


看護師の転職を成功させるためには、履歴書作成や面接の対策など、事前の準備が必要になります。志望動機でお悩みの方はこちらを参考にしてみてくださいね。

それでもまだ不安があるという方は、看護師専門の転職サイトを利用すると良いでしょう。看護師転職に詳しいコンサルタントが、志望動機をはじめとする面接のコツについてアドバイスしてくれます。

一人での転職活動に不安を感じている方は、ぜひ下記で紹介している転職サイトを覗いてみてくださいね。


<看護師の面接、志望動機は何言えばいい?のまとめ>

  • 面接官は志望動機で応募者の姿勢や熱意を判断している
  • ありきたりの志望動機では面接官の印象に残らない
  • 志望動機を考える場合は、応募先の理念や経営方針をリサーチすると良い・志望動機は曖昧で抽象的なものではなく、具体的な内容になるよう心がける


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