看護師、パニック障害・うつ病からの復職、注意点は?



現代を生きる人たちは、多くお悩みを抱えているからかうつ病、パニック障害といった心の病気を発症してしまう人が非常に増えています。看護師も同様で、これらの病気で仕事を辞めなければならない人も多く、社会復帰において大きな問題を抱えているようです。

とはいえ、一度は志した素晴らしい仕事をそのまま手放してしまうのは悔やまれますし、生きていくためにもやはり働かなければなりません。

看護師がうつ病やパニック障害を抱えてしまうのはどんな理由があるのか?またそこから社会復帰するにはどうすればよいのかについて、ここで解説しています。


看護師がパニック障害・うつ病になりやすい理由


うつ病やパニック障害とはどんな病気?

うつ病やパニック障害は、心の病気であるということはなんとなく分かるけれど、その疾患はどんなものか、ということまでは分からない人も多いのではないでしょうか。

うつ病は、その原因については残念ながら今のところはっきりとしたことが分かっていないのだそうです。脳内で必要としている物質が不足してしまうことから起こるといわれていますが、これもまだ仮説の段階なのだとか。


ただ、真面目で責任感が強い人、几帳面な人、完璧主義者の人などが発症しやすいといわれています。

症状としてはひどい倦怠感、落ち込み、憂鬱、無気力になってしまうことなどが挙げられ、症状がひどくなると日常生活を通常通り送れないほどに悪化していきます。


うつ病は心療内科などに行ってきちんとした検査を受けることで判明できますが、実際には細かい検査はせずに抗鬱剤などを処方されて終わってしまうことが多いため、「精神の甘えだ」という人も少なくないようですが、れっきとした精神的疾患であり、治療が必要な病気です。

パニック障害は、急にひどい動悸や息苦しさなどが起こり、場合によっては死んでしまうのではないかと思うほどの発作が起こります。強い不安感を覚え、人混みに入ると発作が置きたり、電車に乗ろうとすると発作が起きるなどかなり激しい症状が出てしまうのが特徴です。

精神的に大きな負担やプレッシャーを受けることが原因で発症すると言われており、うつ病もパニック障害も、看護師がかかってしまう精神の疾患として代表的なものとなっています。

うつ病やパニック障害の原因


発症する理由1:激務による心身の消耗

看護師がパニック障害やうつ病を発症してしまう理由として、激務による心身の負担が挙げられます。大規模な病院では残業や夜勤も多く、労働時間が長い上に時間帯が不規則なので、身体に負担がかかると共に精神にも負担がかかってしまうのです。

いずれも専門医による診療と治療が必要

パニック障害もうつ病も、発症してしまうと自分の努力などで完治させることは難しいといわれています。精神科医など専門医による診療や治療が必要となり、治療法としては服薬をしながら心身のストレスを解消していくという流れが一般的です。

特にパニック障害は薬を飲むことで発作を著しく軽減させることができますので、自己判断をせずに医師の診断をきちんと受けましょう。

発症する理由2:人間関係の悩み

看護業界は昔から特殊な人間関係に悩む人が多いといわれています。女性が多い職場だからとも言われていますが、特定の人とうまくいかなかったり、職場でのいじめに遭うなどのきっかけから心の病気を発症してしまう人は少なくありません。


パニック障害・うつ病からの復職、注意点は?


まずはしっかり治すことから

パニック障害やうつ病は、一時良くなったからといって完治したわけではなく、自分は治ったと思っていても、実際にはまだ患っているというケースが多いです。

まだ完治していないのに職場復帰しても、やはり治っていないのでまた状態が悪くなってしまいますし、場合によっては発症時よりもひどくなってしまうこともあります。

ブランクが怖いからと焦って復帰するのではなく、まずしっかりと完治させることを一番に考えましょう。

服薬についても同様で、症状が良くなったからと服薬をやめてしまい、またすぐ再発してしまうということを繰り返す人がとても多いようです。服薬は医師の指示に従って行い、自分の意志でやめてしまうことのないよう、きちんと服薬を続けましょう。

復帰するならそれまでと違う部署に

うつ病やパニック障害を患った看護師が、原因となった部署と同じ場所に復帰し、結局症状が再発してしまうというケースが非常に多いのだそうです。

疾患が完治して復帰するとなったなら、できれば発症した部署とは異なる部署に配属してもらえるよう上司に相談されることをおすすめします。不可能だということであれば、その職場は思い切って退職して、別の施設で復帰するというのもひとつの方法です。

ストレスなどによって病気を発症してしまった場合は、その原因が取り除かれないと症状が改善しないことが多いので、同じ環境に身を置かずに済むよう、自分の身は自分で守りましょう。

クリニックなど規則的に働ける職場が望ましい

激務によってパニック障害やうつ病になってしまった人は、不規則な勤務時間や長過ぎる労働時間が原因である可能性が非常に高いです。その場合、環境が変わっても同じ労働パターンで復帰してまうと、結局体調を崩してまた症状が再発してしまうということにもなりかねません。

復帰の際には、夜勤のない部署に移動させてもらう、パートタイマーなど働き方を変えて規則性のある勤務にしてもらうなどの配慮が必要です。

クリニックなど入院設備のない施設では夜勤も少なく規則性のある勤務が可能である場合が多いので、そういった施設への転職も検討してみるとよいと思います。

<看護師、パニック障害からの復職、注意点・まとめ>

  • 看護師でうつ病パニック障害を発症して休職する人はとても多い
  • 治療には専門医の診療と適切な服薬が必要。
  • 発症してしまう理由は、激務や人間関係からくるストレスなどが原因となることが多い。
  • 復帰の際には、発症の原因となった部署とは異なる部署に配属しれもらうようにしよう
  • 部署異動が難しい場合は、退職して別の環境で復帰することも検討する
  • 変則勤務の少ない環境に復帰することが望ましい


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