看護師の給与・年収・お金の悩みについて



看護師は、人の命に関わったり医療に従事する尊い仕事です。自分の仕事に使命感や誇りを持っている看護師も沢山いると思います。その一方で、看護師であれば求人先選びで無視できない項目もあります。そうです、給料・年収です。

自分の仕事に誇りを持っているか否かにかかわらず、給料に関心のない看護師は殆どいないでしょう。ここでは、看護師の給料や年収について詳しく見ていきましょう。

看護師の転職理由の第一位は・・?

ある看護師専門の人材支援会社が看護師に「あなたの転職理由は?」とアンケートを取ったところ、1位は「お給料」でした。もちろんアンケートは母集団によって上位回答が変わってくるのでこの結果が絶対ではないですが、看護師が転職にあたって給料・年収をいかに重視しているかはよく分かると思います。


ところで、この結果は看護師以外の方から見るとやや意外に映るかもしれません。サラリーマンに転職理由をアンケートすると、大抵1位に来るのは「人間関係」だからです。知り合いのサラリーマンは転職にあたって、「仕事のつらさは慣れるけど、人間関係のつらさは慣れない」と話してくれたこともあります。


なぜ看護師とサラリーマンでこうも結果が違うのかは分かりませんが、一つ言えるのは看護師の転職の方がずっと容易なのと、給料アップもしやすいです。これは、看護師が資格職であるため市場価値が高いということも関係してくると思います。いずれにせよ、看護師にとって給料は一大関心事ということです。

給料・年収を上げる方法は色々



では、具体的に看護師が給料や年収を上げる方法を見ていきましょう。ざっと挙げると以下の通りです。

1.給料の高い勤務先に転職する
2.今の職場で出世する
3.都市部に引っ越す
4.給料の高い職種に絞る
5.キャリアアップを図る


後ほど詳しく見ていきますが、どの選択肢にも一長一短があります。たとえば時給の高い仕事を選べば、単位時間あたりの給料を上げることにはなりますが、そうした仕事はえてして非常勤(パート看護師)であることが多く、高い年収は望めません。

また、給料が上がったのはよいけど、ストレスを余計に抱えるようになったといった悩みのある方もいると思います。看護師にとって給料は大事な要素ですが、勤務先の良しあしは給料だけで決まる訳ではありません。とはいえ、そこまで考えるとキリがないので、とりあえずは給料を上げる方法に話を絞って進めます。

1.給料の高い勤務先に転職する

一番ベタな方法ですが、給料の高い勤務先に転職することです。ある意味最も手っ取り早いですし、どの看護師も取る方法です。ただし、高い給与を求めての転職にも何点か注意点があります。

一つは、転職したから必ず年収が上がるとは限らない点です。年収が上がりやすい転職時の勤務年数は大体3~5年です。最初の職場(大体が病院です)で経験を積み、転職先でも即戦力として期待できる人材になっていることが求められます。逆に、同じ職場に12~13年いた看護師が転職しても、給料が上がらない可能性が高いです。

看護師の給料は最初は上がり方が大きいけど、段々となだらかになっていくことが知られています。それこそ20代のうちは転職で年収が上がる余地が大きいですが、40代になってからの転職で年収を大きく上げるのは難しいと思われます。つまり、転職で過大な希望を抱きすぎないようにすることが大事です。

2.今の職場で出世する



つまらないこと書くな!と怒られそうですが、出世することで給料も上げるのも方法の一つです。看護師の出世コースでいうと、主任看護師→看護師長→看護部長の順で出世コースが用意されています。各ポジションの仕事内容については、下記記事で確認してください。


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看護師長の役割と年収について

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この「出世による給料アップ」のメリットは、何と言っても出世するごとに給料が上がるのに(肉体的な)負担が減ることです。看護師長になると夜勤はありませんが、看護師長の手当てがつく分、一般の看護師よりも100~200万ほど年収も高いです。また、同じ職場に居続けるので、転職に伴うストレス(新しい職場での人間関係、その職場ならではの仕事ルールなど)に悩む必要がないのもメリットです。


その一方でデメリットもあります。一つは単純に時間が掛かることです。20代前半で看護師として病院に就職したとして、主任看護師になれるのは30歳前後、看護師長になれるのは40歳前後です。それまで職場でどんなに嫌なことがあっても、我慢しなくてはいけません。転職の口がいくらでもある看護師の場合、これは根気のいることです。

デメリットの二つ目は、いくら我慢して病院に居続けたとしても出世できる保証がないことです。特に看護部長になると、病院内の人脈も関係してくるので、単に実力があるからといってその地位に付けるとは限りません。この辺はサラリーマンと事情は同じですね。

3.都市部に引っ越す



医師や薬剤師は地方に行くほど給料が上がりやすいですが、看護師は都市部に行くほど給料が上がりやすいことが知られています。あなたが(いわゆる)「田舎」で働いてるなら、都市部に行くだけで給料が上がる可能性が高いです。

都市部といっても必ずしも東京である必要はなく、大阪だったり福岡だったり仙台だったり札幌でも構いません。ただ、その地域の都市部であることは必要です。

ちなみに、旦那と子供を地元の田舎に残し、自分は都市部に「出稼ぎ」に来ているママさん看護師もいる位です。家族そろって過ごせないというデメリットはありますが、勤務地を変えるのは給料を上げる方法としては効果があります。

4.給料の高い職種に絞る

看護師の職種によっては時間単価が高い仕事もありますので、それに絞って求人先を探すのも一つのやり方です。時間単価が高い仕事として、夜勤専従看護師や企業看護師、美容外科看護師が挙げられます。普通に地元のクリニックでパート看護師として働くより、断然給料がよい場合が多いです。

難点としては、夜勤専従看護師の場合は体の負担が大きいことです。企業看護師の場合は求人自体が少ないため、仕事に就くのが難しいという難点があります。美容外科看護師は、(雇用主は認めないでしょうが)容姿がよくないと採用されづらいこと、若くないと採用されづらいなど難しさがあります。

その他の難点として、これらの職種は非常勤(パートやバイト)であることがほとんどです。常勤ではないためボーナスもなく、年収ベースに換算すると大きく稼げないというのが悩みです。

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5.キャリアアップを図る



サラリーマンが給料アップを図る手段として必ず上がるのが、このキャリアアップやスキルアップです(資格取得や英語習得など)。では、看護師にはどんなキャリアアップがあるでしょうか?

一つは資格です。認定看護師専門看護師も国が認めた公的な資格で、そのジャンルのスペシャリストとして認定を受けることができます。実際、こうした資格の取得支援をする病院もあるほどです(興味のある方は、転職支援会社を通じてそうした会社を探すとよいでしょう)。

では、こうした資格があれば必ず年収アップにつながるかというと、そうとも言い切れません。結局、職場(病院)がその資格をどう評価するかに掛かっています。こうした資格を持っていることで、月次給を1~2万円アップさせる病院もありますが、そこまで多くもありません。単に給料アップのためだけに認定看護師を目指すのは、少し考え物かもしれません。

それ以外に、看護師の職務内容に関連する資格もいくつかあります。場合によっては転職先で評価される可能性もありますので、興味のある方は取得を検討してみてもよいでしょう。

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看護師としてキャリアップを目指すなら

以上、看護師の給料や年収の話を駆け足で説明しましたが、いかがだったでしょうか。もちろん、これ以外にも看護師のお金に関する悩みはあると思います。たとえば、退職金だったり預金だったりサービス残業などです。これらの点については以下の関連記事を参照してください。


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以下では、病院看護師の給料について紹介した記事ですので、参考にしてください。

外来看護師への転職の注意点について

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以下は、病院以外の勤務先の看護師の給料についての記事です。

看護学校教員の仕事や給料について

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企業看護師へ転職するには?


今後の看護師給料はどうなる?



それでは、今後の看護師のお給料はどうなるでしょうか?日本は今後も高齢化社会が続くので、看護師は今後も必要になるし給料も減るはずがない。そんな風に考えている方も多いかもしれませんが、どうも雲行きは怪しそうです。

国は2年に一度、診療報酬の改定を実施しています。一番最近では、平成26年4月に実施されました。その内容を簡単に説明すると、病院看護師の数を減らして訪問看護師の数を増やそうという意図がうかがえます。

つまり、今後は病院看護師が余る可能性が出てくるのです。となると、今までのような恵まれた年収(看護師の平均年収は470万円ちょっと)を維持するのが難しくなる恐れもあります

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上手な転職活動が給料アップの第一歩

上でも見た通り、今後はこれまで以上に看護師の求人市場が厳しくなることが予想されます。これまでは独力で転職活動をやっても、それなりの結果が得られたでしょうが、今後は上手な転職活動をしないと年収アップも難しくなります。転職を上手に進めるポイントはいくつもありますが、そのうちの一つはやはり求人支援会社を上手に使うことです。

下記では、看護師専門の転職支援会社を紹介していますので、参考にしてください。

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