看護師の転職先選び、条件を比較してみよう!



看護師求人を見てみると様々な勤務条件が記載されていて、それぞれの求人について条件をチェック、比較するだけでも大変な作業です。

そこで、比較する条件にはどのようなものがあるのかをあらかじめ確認しておき、転職先選びの準備を整えておきましょう。


看護師の転職先、チェックしたい条件について

ここでは、チェック条件の一部ですが、土日休みの求人について、各種手当の内容、そして住まいの条件についてまとめます。

土日休みの求人先は?



看護師として働きたいけれど、家庭などの都合で土日はお休みにしたい、という看護師は少なくありません。

病院のオペ室では、手術予定はほぼ平日で組まれるため結果的に土日がお休みになります。当番制で緊急手術に入ることはあるものの、病院内では比較的土日に休みやすい部署です。


パートであれば土日休みの求人を見つけることも可能ですから、正社員からパートへの転職というのも、土日に休みを確保するための解決策のひとつです。

多くのクリニックでは、土曜は診療を行っていて出勤となりますが、クリニックの休日である日曜が確実に休めるのは嬉しいですね。人気のクリニックでは、午前診療のみの日でも午後まで働く場合もあるので、実際に何時頃までの勤務が多いのか、しっかり確認しておきたいところです。


介護関連施設では、デイサービスや訪問看護で日曜休みの求人が見られます。ただし急病などでオンコールや残業が入ることもあります。

学校保健室は確実に土日に休むことのできる転職先であり、企業医務室への勤務でも、土日が休みの企業であれば看護師も一緒に休めます。そのほか、保育園、治験などを行うメーカー、製薬会社などのコールセンターも、土日休みの転職先探しの候補となるでしょう。

手当について



看護師の収入に最も影響するのが「夜勤手当」です。病院によって1.5万円~2万円程度で、夜勤に入るほど収入が上がります。さらに夜勤専従であれば、年収600万円を目指すことも可能です。

できればキャリアアップしての転職が理想的であり、主任看護師、師長、総師長などの役職につけば、基本給が上がるだけでなく役職手当がつきます。ただし役職がつくことで残業手当がつかなくなったり、夜勤が減って手当分が減収になることもあるので、その点は覚悟しておく必要があります。


全国展開をしている病院では、各地域の生活水準に合わせて「地域手当」が支給されることがあります。都心など物価が高い地域への配属のほか、暖房費や燃料代がかかる寒冷地などで地域手当が高くなり、逆に物価の安い地方では地域手当は少なめです。

国立病院では各地域が6等級で分けられ、等級に応じて18~3%の地域手当を設定しています。ただし、物価などによる出費を地域手当だけでまかなうことは難しいため、当てにはしすぎない方がいいようです。


住宅(住居)手当の有無や金額もチェックしておきたいところです。特に都心では支出に占める家賃の割合は大きなものになります。規模の大きい病院ほど住宅手当が出ることが多く、賃貸物件に対する補助だけでなく住宅ローンの補助が出る場合もあります。

看護師が世帯主でないと支給されない場合が多く、金額は1~3万円程度となります。そのほかの手当として、通勤手当や扶養手当、制服手当などがあります。

寮は女子寮?単身寮?



規模の大きな病院では寮を完備しているところが多くなります。病院がマンションやアパートを借り上げてそこへ入居する「単身寮」、女子のみが入居する集合住宅である「女子寮」のほか、集合住宅の一室を病院が借りていて、そこに入居するケースもあります。

病院側が家賃の一部を負担してくれ敷金や礼金が必要ないことから、自分で物件を借りるよりも経済的負担がかなり減ること、病院のすぐそばに寮があるため通勤時間が少なくて済むのがメリットです。


入居者がみな看護師なので仕事の気分が抜けにくいいことや、入寮に条件があることなどがデメリットと言えます。

土日の休日はどのぐらい定まっているのか、具体的にどのような手当てがいくら設けられているのか、寮への入居条件など、求人に全ての情報が記載されているわけではありません。

事前にチェックしておきたい条件は、転職サイトのコンサルタントを通じて情報を得るのが賢い方法です。

<看護師転職先の条件・まとめ>

  • 土日に休みたい場合、オペ室や学校保健室、パート雇用などを検討
  • 夜勤手当や役職手当、地域手当や住居手当の有無、金額をチェック
  • 少ない負担額で病院に近い寮が利用できるかも確認事項のひとつ

下記では、看護師転職で気になる条件や比較について詳しく紹介していますので、ぜひチェックしてください。


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看護師の転職先を比較!あなたはどっち?


外来勤務か病棟勤務か、訪問看護か

看護師が病院に勤める場合、外来か病棟かで勤務体制や仕事内容が大きく変わってきます。さらに、近年サービスの拡充が進んでいる訪問看護についても、転職先としてどうなのか、比較してみましょう。

外来での主な仕事は医師の診察の介助であり、混雑する診察ができるだけスムーズに進むよう準備したり、入院が決まった患者さんの申し送りを担当します。


日勤中心で、患者さんとは一期一会の関わりが多いこと、クレーム対応の機会が少なくないといった特徴があります。

病棟では、24時間体制で治療のための処置や生活の介助を行います。急性期、慢性期、回復期リハビリテーションや緩和ケアといった病棟の種類によって、職場の雰囲気や看護師の仕事が変わってきます。


病棟は患者さんの生活の場です。その場所で家族も含めて深い人間関係を築くこと、様々な症例を扱い勉強できること、交代制の夜勤があるのが特徴です。

訪問看護では、60分の看護を基本に1日4~5軒訪問し、必要な療養上のケアを提供します。パーソナルスペースで看護を行い、利用者やその家族からの様々な相談にのったり、ケアマネージャーや介護ヘルパーと連携して業務にあたります。日勤の週休2日制が一般的です。


日勤の外来や訪問看護の方が都合がいいという方もいれば、病棟での夜勤ありの勤務に慣れている、という看護師もいます。医師や他の看護師、患者さんやその家族、ケアマネージャーやヘルパーなど、それぞれに人間関係の摩擦があり、コミュニケーションが必要です。

病院ではチームで看護に当たりますが、訪問看護は看護師一人での判断、対応が求められ、より幅広い知識や経験が必要とされます。どの職場もそれぞれにメリット、デメリットがあり、自分に合っているか、魅力を感じるかどうかは、看護師によって異なると言えるでしょう。

公立病院か民間病院か



市立・県立・都立病院といった自治体経営の公立病院に就職すると、自動的に公務員看護師となり、安定した雇用と社会的信用を得ることができます。では民間病院よりも公立病院の方が条件が良いのかといえば、一概にそうとは言えません。

教育体制が整っているため、また民間病院からの転職機会は限られるために、公立病院は新卒での就職に向いていると言われます。


10年以内などの期間でしっかり稼ぎたい場合には、平均給与の高い民間病院で働くのがおすすめです。それ以上の長期間働き、生涯年収を上げたい場合には、少しずつ昇給があり、退職金や年金が充実している公立病院がお得です。

融通の利きにくい環境で給与条件はそれほど良くなくても、しっかりスキルアップできる公立病院で働くのか、安定が保証されるわけではないものの、ある程度裁量の効く民間病院でキャリアアップを目指すのか、看護師自身が選択する必要があります。

週休二日と完全週休二日について



看護師求人の「週休二日」、「完全週休二日」という記述の違いは、単なる書き方の違いではなく、両者は異なる休日制度です。


まず週休二日は、「月に1回以上週休二日の週がある」ということを意味していて、月に1週だけ週に2日の休日だとしても、週休二日と表記できます。

これに対し完全週休二日では、曜日は固定されていないものの完全に週に2日分の休みを取ることができます。看護の現場では決まった曜日に休みをとるのは難しいことが多いですが、少なくとも休日数は確保されているということです。


週休に祝日を含めるか否か、長期休暇や有給休暇が実際に取得できる環境かどうかでも年間の休日数は大きく変わってきます。週休二日という文字を見て安心するのではなく、転職サイトを通じて現実的な休日状況を確認しておきたいところです。

一般的に、シフト制の病院や介護施設では4週8休体制が多く、クリニックでは施設の休日に準じます。

<看護師転職先の比較・まとめ>

  • 外来、病棟、訪問看護ではシフトや人間関係、業務などが異なる
  • 自分にどの職場が合うか、魅力的かは看護師次第
  • 公立病院は新卒での就職向き、民間は10年程度で稼ぎたい人向き
  • 週休二日と完全週休二日では休日数が異なる
  • 祝日を含めるか、休暇を取得できる環境かをチェック

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